■プロダクションノーツ
宮崎駿から宮崎吾朗へのリレー
今回、宮崎駿が作った<シナリオ>を宮崎吾朗監督が<絵コンテ>に起こしていった。出来上がった<絵コンテ>と<シナリオ>を比較すると変化があった。鈴木プロデューサーは「宮さんの作ったシナリオを、吾朗くんが"現実的なもの"にした」と言う。……
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親子二世代にわたる青春を描く
「コクリコ坂から」は、青春映画であり、歴史ドラマでもある重層的な作品である。太平洋戦争が終わって18年、日本は焼け跡から奇跡の復活を遂げた。そして、高度経済成長の只中、復活の象徴として、日本は東京オリンピックの開催を目前に控えていた。……
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設定は"海の見える坂道"と"歴史ある古い建物"
主人公の海が暮らす家、そして海と俊が通う高校、ともに海の見える坂の上に建つ。坂を上る時、その目の前には青い空が、振り返れば海が見える。坂の向こう、そして広がる海の向こうに「希望」や「未来」を感じることができ、想像するだけで心が沸き立つ設定である。……
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参考にしたのは日活の青春映画
1963年は宮崎吾朗監督が生まれる前の時代。ということで吾朗監督は、その時代に制作された日活の青春映画を参考にしたという。その中でも特に参考にしたのが、……
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新ヒロイン長澤まさみとジブリ2作目の岡田准一
主人公の16才の少女・海を演じるのは、長澤まさみ。過去にゲーム「ニノ国 漆黒の魔導士」(2010)でのアフレコ経験はあるが、アニメーション長編映画でのアフレコは初挑戦。17才の少年・俊を演じるのは、岡田准一。「ゲド戦記」に続き再び、宮崎吾朗監督とタッグを組む。……
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歌と音楽に溢れた映画
「コクリコ坂から」は、主題歌「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」の他に、挿入歌の「上を向いて歩こう」、「朝ごはんの歌」、「初恋の頃」、「白い花の咲く頃」、「紺色のうねりが」、「赤い河の谷間」、そして武部聡志のジャジーでポップな音楽と、歌と音楽に溢れた映画である。……
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