プロダクションノート

かぐや姫を生んだ朝倉あきの声

 「姫のイメージが湧かない」。2011年春、スタッフは主役であるかぐや姫のイメージを共有するのに苦労していた。そんな中、かぐや姫の声のオーディションは行われた。しかし、なかなか思うような声と出会うことができない。かぐや姫に相応しい、“受身ではない意志のある声”が見つからなかったのだ。諦めムードが漂う中、オーディションに現れたのが朝倉あき。彼女の声を聞き、高畑監督とプロデューサーの西村は「彼女なら可能性がある」とうなずき合ったという。
 オーディションでは落ちたと思い、泣きながら駅までの道を歩いた朝倉。声の悲しみ方が良かったと朝倉の起用を決めた高畑監督。数百人の中から朝倉が選ばれたオーディションから映画の完成まで約2年。スタッフは朝倉の声を毎日聴きながら、彼女の声を元にかぐや姫のイメージを膨らませながら作業を続けた。どことなくかぐや姫が朝倉あきに似ているのは偶然ではないのかもしれない。

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