スタジオジブリにとって、昨年は転機となる1年でした。夏に宮崎駿監督の『風立ちぬ』、秋に高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が公開され、宮崎監督の長編アニメーション映画からの引退という大きな出来事も重なりました。そして2014年夏、ジブリの今後が注目される中で公開される最新作『思い出のマーニー』は、高畑、宮崎両監督が関わらない初めてのジブリ長編映画。スタジオジブリの新たな出発点と言えます。

監督を務めるのは、2010年の日本映画で最高の観客動員数を記録した『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌。「“高畑、宮崎のいないジブリはこんなものしか作れないのか”とは言わせない」と意気込む米林監督は、自ら脚本・絵コンテ作業に18ヶ月という長い期間を費やし、本作の映画制作が開始されました。

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