2007年9月
9月1日(土)
休暇の間、PD室にバイトで来てくれていた、ロンドン在住の井上さんが本日で出勤最終日!お別れ会として流し素麺大会をジブリ屋上で行なう。実はこの“流しセット”、鈴木さんがパーティ用に購入したもの。せっかくあるのだから、活用しようということで、この日の再登場となった次第。上流に陣取ったものはひとりで食べ過ぎると下流に行き渡らないので気を使う必要があり、下流のものは自分が食べないと流れてしまうので、無理にでも自分がつかまねばならない。微妙な駆け引きと気配りが必要な催しだということが判明。野中局長はその責任感から無理して素麺を食べ続け、最後にはちょっと苦しくなったとか。結果は、大盛り上がりでした。
井上さん短い期間でしたがお疲れ様でした。次の休みにまた働きに来て下さいね。
「立派な会場看板ですね」
「みんなで囲んで食べる素麺は格別です」
9月2日(日)
ワールドコンも4日目。今日は、武重さんのトークショーが催される。会場にいってみると、突然のハプニング。今年の5月、ネビュラ賞を受賞した「ハウルの動く城」のトロフィを贈呈したいといわれ、西岡部長が受け取りに。嬉しいやら、聞いてなかったやらだけど、はじめて見るネビュラ賞のトロフィはすごくキレイで注目の的になっていた。
「西岡広報部長とMARC SCOTT ZICREEさん」
9月3日(月)
九月に入り、いよいよ「ポニョ」の制作現場は追い込み体制に入りつつあります。これから各部に一日に流れるカット数が増えてくる為、それぞれの部が人を補強したり役割分担を話し合うなどしてカットを満遍なく回していける体制を作り始めています。来年の春に映像素材完成を目指し、長く険しい「追い込みトンネル」に制作現場は入っていきます。
現在の各部の数字
レイアウト・・761cut
原画・・・・・562cut
作監・・・・・460cut
動画・・・・・407cut
背景・・・・・477cut
仕上げ・・・・357cut
撮影・・・・・339cut
先週から行なわれていたワールドコンもいよいよ最終日。ただ、ディーラーズルームにいってみると、かなりのコーナーが店じまい状態。人影もまばらで、ちょっとがっかりしたのだが、DVDだけは何故だが売れる。たった、2時間で16枚もの売り上げを達成。ありがとうございました。
撤収後、目黒でミーティングが待っているスタッフは、横浜駅でシューマイ弁当を買って、湘南新宿ラインに駆け込む。ただ、ボックスシートに座れなかったため、シューマイを車内で食べられず、空腹なのに手に持った弁当をじーっと見つめるだけだった...。
9月4日(火)
屋上に出てみると、いつの間にか、ススキが穂を出している。秋を感じる一瞬。
毎週、渋谷シネマアンジェリカで行なわれているトークイベントの今週のゲストは、第2日本テレビの土屋さん。そう、電波少年のあのTプロデューサーとして有名なあの土屋さんである。土屋さんのトークは面白くあっという間の15分だったが、土屋さんがいたく関心していたのが、「スクリーンには穴が開いていることを発見した」ということ。スクリーンの後ろにスピーカーがあるためなのだが、こういうことは近くで見て初めてわかること。土屋さんもこの業界に長く勤めていてこの日初めて気がついたらしく、いたく関心していた様子だった。
「ホラ、スクリーンには穴が開いているんですよ」
9月5日(水)
今日は、作打ちが2件行なわれた。夏季休暇中に監督が休日返上で作業をし、上げた追加80カット分の絵コンテもこれで残り20カット。監督は、作打ち後「もう、絵コンテがない・・。出しても出しても足りなくなる。」と嘆いていた・・・。
映画の根幹である絵コンテをスケジュールに押されながら上げていく苦労は、見ている制作側としても本当に大変なのがわかる。監督の「でも絵コンテの出口は見えている」の言葉に一筋の光を感じた制作陣であった。
9月6日(木)
先週末、鈴木さんが倒れる夢を見て途端に鈴木さんのことが心配になった宮崎監督。「鈴木さんの身体はフルーツと味噌煮込みでできているから長生きしない」という持論から、永年自分が愛飲しているサプリを持ってきては鈴木さんに飲ませている。今日も、こうして目の前で飲ませては、確認している様子。鈴木さんも困った感じで苦笑いしながら飲んでいるのだが、鈴木さんは本当は薬の類がだいッ嫌いだし、身体にも合わないらしい。「かえって悪くなるんじゃないか...ブツブヅブツ」とぼやきながらもおとなしく言うことを聞いている鈴木さんだった。
「いやいやサプリをクチにする鈴木さんと満足気な宮崎監督」
台風9号が接近中で深夜には東京を直撃するとの事で、公共の交通機関がストップする可能性があるのでスタッフ全員に17時退社が促される。(一部のスタッフは喜んで、夜の街に繰り出していったらしいのだが、果たしてうちに帰れたのだろうか?)
「雨が打ちつける窓から外を覗く。パトカーが巡回していますね」
風雨が激しくなりつつある夜の9時には、さすがにスタッフの人影もまばらに。そんな中、いつもと変わらないブースが...。勿論それは、メインスタッフがいるブース。窓の外は、木が折れんばかりに風に揺られ、猛烈な雨が窓に叩きつけられている中、黙々と机に向かうメインスタッフたち。
このシーンどこかで見た様な気がして考えると、そうです「ポニョ」の1シーンに似た様なシーンがあるのです。劇場で是非このシーンを探してみて下さい。今日のメインスタッフの姿が重なって見えるかもしれません!!
9月7日(金)
毎週金曜恒例のラッシュチェックが行なわれる。これでラッシュの合計は、約30分になる。ラッシュ後、撮影済みカットの素材が制作部へ回ってくる。制作部のブースの横にある倉庫に整理して並べていくのだが、本当にその素材の量にびっくりさせられる。完成の時にはいったいどれだけの量になるのでしょうか?
「これでまだ3分の1以下ですよ・・・」
台風がスモッグを吹き飛ばしたこんな日は、夕焼けがキレイなはず!ということで夕方の屋上に出てみると、宮崎監督をはじめ、どんどんスタッフが集まってくる。富士山のシルエットも久々に姿を現わし、風も心なしか心地よい。気がつくとウシコまで屋上に上がってきて、夕陽をみている(なんて風雅なネコだこと!)。こうしてわずか20分ほどの夕暮れを楽しんだのだが、こうした心の余裕は、制作が佳境にはいってもいつまでも失わないで持っていたいもの。この場で、いつまでもご報告できますように。
「思い思いに空を眺める。カッコイイですね」
「ウシコも上がってきました」
「これが、この日の夕焼けだ!久々にダイナミックな空でした」
9月8日(土)
今、巷で話題の“脳内メーカー”がスタジオでも話題になっている。これは、自分の名前をパソコンに打ち込むとその人の頭の中がなにで出来ているかを教えてくれる姓名判断のようなもの。スタッフそれぞれが名前を入れて、当たってる、当たってないなど大はしゃぎして楽しんでいた。
驚いたのは、宮崎監督と制作部長の渡邊さんが全く同じ結果だった事。そして、その内容はなんと・・・脳内全部が「悩」で一杯になっていた。これにはさすがに宮崎さんも渡邊さんもショックを受けていた。それを見ていたスタッフは、脳内メーカー恐るべしと感じたに違いない。
9月10日(月)
本日、動画に鈴○さんが合流してくださいました☆お待ちしておりました(嬉)。現在、動画のペースはなかなかいい調子です!と言いたいところなのですが、実はこのままでは、公開予定に間に合うのか危ういという状態なのです(涙)。未だ、作監棚にはなかなかカットが溜まらず、いつもお腹をすかせている状態です。兎にも角にも、どうしてもペースアップを計らなければなりません。
挽回するためにも、ここがふんばりどころ!!!!
公開予定に間に合うように、スタッフ一同頑張ります!!
「見えない穴でもあるのではと疑いたくなる作監棚」
この日から、プロデューサー室に小林さんが仲間入り。小林さんは、これまでジブリ美術館関係の仕事をして働いていたのだが、産休に入る白木室長の代わりに鈴木さんのアシスタントを務めることになったのだ。さっそく製作・宣伝関係の会議で紹介させられて、ちょっと緊張気味の様子。この初々しいショットも一ヶ月もすれば、すっかり仕事になれて、いい思い出になるはずです。頑張って!
「緊張しながらも挨拶する小林さん」
9月11日(火)
今日は、社内歯科検診の日でした。1スタのBARで歯科検診のセッティングが行われ、先生が一人ひとり丁寧に診てくださいました。ジブリでも普段から、歯への意識は高く、お昼ごはんを済ませたスタッフは、一様にMyハブラシを取り出しては、磨いております。虫歯は、仕事にも支障をきたすので、いつも健康な歯でいたいものですね。今回の指導で、より歯を大切にしようという意識がスタッフ全員に高まったことでしょう!
「皆さん、歯は大切に・・」
9月12日(水)
本日、第一回目の動画さんの個人面談を行いました。
現在の全体の動画状況と今後のスケジュールのお話をしました、スタッフ一人ひとり、時間をいただいて現在の状況から体の調子に至るまで、はたまた突っ込んだ質疑応答が行われました。普段、じっくりと話せる機会はそうそうないため、このような面談は制作にとっても大切な時間です。それぞれの進路状況や苦手分野、またこの機会にしか言えないようなことなど、さまざまなお話ができ有意義な面談でした。
また、「今後の追い込みに向けて1枚でも多く上げられるように頑張ります」とスタッフたちの力強い言葉をいただけたことは、制作部にとって頼もしいひと言でした。私たちも、スタッフの皆さんが働きやすい環境づくりに日々頑張ります◎
ふと3階のPD室の外を見ると、空が異様な色に染まっている。すわ、天変地異の前触れかと、あまりの不気味さに、ぞくぞくとスタッフが屋上に上がってくる。宮崎監督も登場して、じっと空を眺めて何か考え込んでいる様子だった。最近、空から目が離せないジブリ周辺である。
「まるで描き割りのような夕焼けです。誰もが気になりますね」
「カントク、立ち尽くす」
9月13日(木)
ジブリの野球部が報道健保野球大会に出場することになりました。
試合は、9月16日の日曜日。
というわけで、本番に備えて練習をしなくてはと、早速グランドへ向かった選手たち。
さて練習の成果はいかに?!
それにしても対戦相手である、東放さんはなんだかとても強そうです。
大丈夫なのでしょうか?(苦笑)
選手の皆さん、試合当日までに体調管理等しっかり気をつけて下さいね。
応援してますよぉぉ!!!!!見てますよぉぉ!!!!注目してますからねぇぇぇぇ!!!!!
と、プレッシャーをかけてみました。。。テヘ。笑。
9月14日(金)
今日は、恒例のハンドベル部の練習日です。
実は忘年会で、ある曲を披露するために、いざ練習を始めようとしたのですが、ベルの本数が足りないということが発覚し、新たに低い音を8本買い足すことになりました。これで、もっと音域の広い曲にも挑戦できるようになりました。
そして少しずつ、練習曲のレベルも上げており、リズムが難しい曲にも挑戦しています。部員も、初めは渋い顔つきで一生懸命楽譜を追いかけていましたが、2回目以降は余裕が伺えます。大分、成長してきたようです♪
「この演奏隊形は、楽譜に出てくるフェルマータの記号を元にしてできたものです。
こうすることによって、より息がぴったりと合わさるのです(笑)」
「楽譜で使われるフェルマータ記号です。」
「早速、新品の低音ベルと高音ベルを比較してみました。低音はやはり重くてデカイです。」
「なななんとぉおお!!!!三浦さんがHABUのマークを刺繍してくださいました!」
この精密さに驚くHABUたち。どうしても刺繍ワッペンを作りたいHABUたちは、三浦さんに全員分お願いできないですかね?と聞いていましたが・・・。
さすがにそれはNGでした。。。苦笑。
そりゃそうですよね。
けれども、ますます刺繍ワッペンが欲しくなる一同でした。
9月15日(土)
深夜、誰もいないはずの会社のトイレから、ひそひそ話が聞こえてきます。
2Fの女子トイレで、何やら会議が行われているようなのです。
とてもとても、小さな声なので、注意深く耳を澄ましていなければ聞こえません。
制作部の代わりに、今後のスケジュールについて話し合っているのでしょうか?
ぜひとも、話し合いがまとまり次第、制作部に案を提出していただけませんでしょうか?
いつでも、お待ち申し上げております。(笑)
「会議中の海の生物たち。日に日に数が増えているような気がするのは
気のせいでしょうか?」
9月16日(日)
晴天に見舞われた16日の日曜日、報道健保野球大会に参加したジブリ野球部。初の公式戦という事もあり緊張した様子であった野球部の面々でしたが、試合が始まると皆リラックスした面持ちで試合に臨んでいました。
結果は5回コールド負け・・実力の差もありますが自分達のミスを減らさないと試合には勝てないという事を実感させられました。次回の試合は10月の末に練習試合を予定しています、それに向け少しでも実力がアップするように練習をしていかなければと思う野球部一同なのです。
「試合写真。攻撃中のジブリ野球部!」
9月18日(火)
先日の台風のせいか(?)、毛虫が地表近くの低いところに大量発生しているらしい。先日の野球の試合で藪の中にもぐりこんだナヨは、その毛虫にやられたらしく、腕とお腹がかぶれて大変なことになっている。それを皆にみせるものだから、みんなでワ~キャー、と大騒ぎ。鈴木さんは、「わー、うつる!近寄るなー」とひどいし(本当はうつりません)、こわいもの見たさで見せてもらったPD室のウッチーも大声を上げて逃げ回っていた。
「キャーッと逃げるウッチー」
9月19日(水)
昨日から「ゲド戦記」でもお世話になっていたお弁当屋さん「○マナさん」へ、夜のお弁当を再びお願いする。○マナさんのお弁当はスタッフお気に入りのお弁当で味も格別!非常に人気のあるお弁当です。
「ポニョ」制作も追い込みのシーズンを迎えるため夜遅くまで作業をする人が増えてきました。スタジオの周りには食事のできる場所が無いためスタッフは待ちわびていた模様。○マナさん、ポニョの制作が終わるまでお付き合いの程よろしくお願いします。
「この張り紙も出番が来ました。お弁当を注文した方はお忘れなく!」
9月20日(木)
制作部横に設置されている「ポニョ」の進行表グラフ!
少しずつ完成に向けて進んでいます。現在はゆったりとした右肩上がりの線になっていますが、だんだん急な右肩上がりになっていく事でしょう、なる筈です!そうならなければ公開できないだけの話ですが・・・・。
9月21日(金)
本日、絵コンテDパートの続きが上がってくる。これで絵コンテ完成cut数は946cutになりました。少しではありましたが内容は意外な方向に進み、物語の先が読めなくなりました、尚更続きが気になるスタッフ一同なのです!
2スタの前の防火用水に浮いているホテイアオイが可憐な花をつけているのを発見。夏の終わりに、ようやく間に合った様子。ホッとする瞬間です。
「ウォーターヒヤシンスともいうそうです。涼しげな花です」
最近、ジブリの社内でも、密かに、“エヴァ”が流行っている様子。誰々と観に行ったとか、2回目をいつ行くとか、美術館の某スタッフは3回観たらしいとか、あちこちで話題持ち切り様子。3スタの某女性スタッフは、以前からかなりのエヴァ好きだったのだが、これまでは心のうちに秘めていて、その素振りを見せてこなかった...。のに、それが少しずつバレてきて、最近ではついに本人も開き直った様子。「ええ、どうせ、エヴァ好きですよ!」、ということで、コレクションを一挙公開!
「このコレクションの持ち主は、腐女子といったら可哀想なくらいの美人さんです」
9月22日(土)
先週手持ちの原画が終わり作監に合流してくれた賀○さん!今週から作監が3人体制になり追い込みに向けてのペースアップが徐々に進んでいます。早速今週の作監上がりの数字が上がりはじめ作監増員効果が少しずつでてきました。最終的には作監は4人まで増える予定、動画以降のペースアップは作監のペースアップ無しにはいきません、迫りつつある追い込みに向けて少しずつ準備をしていかなければと思う制作部である。
毎年恒例の秋の防災訓練が行なわれる。地元消防署の指導のもと、避難訓練から炊き出しまで行なわれる本格的なもの。今年の目玉は、避難梯子による降下訓練。1スタ3階から梯子を下ろして、それ降りるというもの。3階からだと馬鹿にしたものではなくて、上から見ると結構高いし、命綱もなくとても不安なもの。おまけに、下に敷いてあるのが申し訳程度のマットが一枚。正直言って、かなり、こわい。
3スタの住人が率先して、何人かが恐る恐る降下した後、颯爽と立ち向かったのが宮崎監督。ジブリ全スタッフが、固唾を呑んで見守る中、スルスルと降りてしまう。一堂は、拍手喝采。でも、もしここで間違いがあったら...、世界の宮崎は...、明日の新聞の見出しは...などの心配をよそに涼しい顔の監督だった。
「この瞬間、全員が、まさに固唾を呑んだはず」
9月25日(火)
レイアウト・・825cut
原画・・・・・601cut
作監・・・・・495cut
動画・・・・・448cut
背景・・・・・527cut
仕上げ・・・・411cut
撮影・・・・・397cut
本日、冒頭のシーンを担当していた原画の田中敦子さんの手持ちが終わり、追加の作打ちが行なわれる。この冒頭のシーンは、36cutあり内容も大スペクタクルシーンの為、枚数もとんでもない事になっている。その枚数なんと14000枚!!1cutあたり約400枚というとても贅沢で豪華なシーンなんです。きっと、お客さんの心をがっちりと掴む冒頭シーンになる事でしょう!
鈴木さんが、森永乳業マミークランの取材を受ける。食べ物のことについて語らないといけない取材だったが、鈴木さんは、この冬ジブリ美術館ライブラリーとして公開する「雪の女王」が何故神話なのかという話を中心に...。自分たちでも理解しようと、必死に聞き耳をたてる同席スタッフたちなのであった。
「インタビュアーは元NHKアナウンサーの方でした」
この日は、旧暦の8月15日で十五夜。ここ、小金井でも夕方には東の空に見事な仲秋の名月が顔を出す。でも、なんだか、丸くないんだよなあと思ったら、月齢は13.6で、今月の満月は、二日後らしい。でも、とりあえず、屋上に上がって、月を愛でるこの日の夜だった。でも、いつから、十五夜が満月ではなくなったんだろう。子どものころは絶対満月だったように記憶しているのだが...。
「丸くないけど、キレイな月でした」
9月26日(水)
毎月末に行なわれている各部署集まってのジブリMTGが行われる。この会議の中で、毎年11月に行なわれる社員旅行の行き先が発表された。今年の行き先は、「奈良・吉野」。ジブリ社員の中には、神社・仏閣好きがかなり多いので、行き先を聞いた社員はかなりテンションが上がっていた様子。「ポニョ」の追い込みの真っ只中の旅行だが、それが良い気分転換になればと願ってますいますので、何卒お願いします「神様」!
そういえば、前回の奈良旅行では、煎餅を求めて無言で集まってくる鹿を見て「シシ神」というキャラクターが生まれたという。今回は果たして、何か生まれるのでしょうか?
9月27日(木)
この日、鈴木さんの隠れ家、通称「れんが屋」で、10月7日からTOKYO FMほか全国38局ネットで放映開始となる“ラジオジブリ”の収録が行なわれる。狭い部屋で20人を超える関係者が集まって、スシ詰め状態。でも案外本番は静まり返っていて、ラジオってこんなにしゃべらなくても大丈夫なの?という状態だったらしい。オンエアをお楽しみに。
「収録の貴重なスタップ」
...というわけで、今夜が本当の満月です。月齢は15.6ということで、少し欠け始めているのだが、キレイなお月様が雲の切れ間から顔を出す。といえわけで、1スタの屋上では、有志が集まってお月見宴会を開催!みんな「月が~出た出~た~♪」ととりあえず炭鉱節を歌い出すのだが、なぜか一番しか歌えない。出版部にバイトで来ていた西田さんも福岡出身なのにそこまで...。広報部のN部長もそこまでだった...。
「右側がちょっとかけている気もしますが、見事な月でした」
「お供えもちゃんとしました。酒でしたが...」
9月28日(金)
9月の下旬なのに何故こんなに暑いのだろうか・・・。ニュースを見ると、東京では30度を超えているらしい。カレンダーが8月の下旬と間違えているような気さえしてくる。予報では明日から冷え込むと言っているが、全然信じられない。東京にそしてジブリに秋は本当にやってくるのだろうか?
「マスクド鈴木プロデューサー」
それなのに、昨日から鈴木プロデューサーが風邪をひいている。こんなに暑いのに、普段からめったに風邪をひかない鈴木さんなのに、白い立体マスクをしている姿は痛々しい。そんな残暑が続く週末の夕方だった。(とはいえ、この日の深夜から急に気温が下がり始め、翌週からは風邪引きが続出する事態に陥るのだが、この時点でそれに気づいている人間は皆無だった...)
というわけで、暑かった九月も終わりです。
来年の今頃は、のんびりして、“社員旅行”とか“ツールド何々”のことばかり、考えていられたら良いなあとしみじみ思う、今日このごろです。