2005年11月
11月01日(火)
新職場が余りに静かなためにとまどう広報部と制作業務部の面々。あまりのさびしさに、急遽ミニコンポをセットして音楽をかけてみる。朗々と上條さんの歌声が広がり、リピートモードで何度も鳴り続ける夜だった。
11月02日(水)
東京大学の浜野教授が、アラン・ケイさん一家を引き連れてスタジオ訪問。アランさんの大ファンだった、映像部エンジニアの井上さんは、本人に会えて写真を撮られたりしてとても照れくさそうにしていた。
11月04日(金)
最近ようやく近くの桜堤の桜の木が色づいてきた。山は紅葉が遅れているらしいのだが、小金井周辺はすでに紅葉が始まっているのだろうか。都心より明らかに温度の低いジブリ周辺なのである。
11月05日(土)
引越し先の第三スタジオが寒いので、足元ファンヒーターを買いにドンキに出かける。ここでアイスを食べて、さらにコロッケを食べた某広報部員は、夜、おなかが痛いと苦しんでいた。油と冷たいものの組み合わせは、やはり無理があったらしい。
11月07日(月)
アニメージュ編集長が代わったということで、新編集長ともどもごあいさつにやってくる。ヲタ話に興じる広報部員だった。
11月08日(火)
最近、ジブリ社内で外国語の勉強会が流行っている。英語を教える”ミキノバ”に対抗して、仏語を教える”おちけん”も始まったのだが、その補講がお昼休みに開かれていた。いつもはなかなか売り切れない弁当が飛ぶように売れてうれしそうな伊藤部員だった。
11月09日(水)
美術館作品「やどさがし」の零号試写が、イマジカ第一試写室で行なわれる。全ての効果音を人の声で行ない、画面にオノマトペが書き文字で表現される実験作だ。爆笑必至の一本である。
11月10日(木)
「サツキとメイの家」の今後のことを話し合うべく、関係者が名古屋の博覧会協会に出張する。ただ、午後には別の用事が東京であり、名古屋滞在時間2時間(!)のとんぼ返り出張だった。ご苦労様でした。
第2日テレの生放送とネットトークライブに鈴木プロデューサーが出演。朝まで大いに盛り上がったらしい。日テレのTプロデューサーをドギマギさせたことを盛んに自慢していた。
11月11日(金)
「やどさがし」のスタッフ初号試写がジブリ試写室で行なわれる。やはり、爆笑の渦!こんな作品は初めてでした。
百瀬さんがイラストを描いている「風の館の物語」(「月刊シリウス」好評連載中)の打ち合わせで、あさのあつこさんと百瀬さんが久々に会う。
槙原敬之さんのコンサートが武道館で開かれ、鈴木プロデューサーほかが招待される。「マッキー!」という飛び交う声援に混じって、「ウッキャー!」と意味不明な歓声を贈る鈴木Pであった。
11月12日(土)
残る美術館作品の最後の一本「水グモもんもん」のアフレコに向けてカッティング。15分に3万枚の動画を使ったというすごい作品になる予定です。
11月14日(月)
社員旅行を明日に控え、なんとなく平和な社内。ただ今年は「水グモもんもん」の音作業やDVDの発売も控えて、参加できない人も思いのほか多い。お土産買ってきます!
11月15日(火)
社員旅行に出発。制作の伊藤郷平は集合時間に寝坊し、宿までさびしいひとり旅となる。松江の先まで、たどりつけて何よりです。
飲み部屋で、宮崎監督が熱く作品論などを朝の5時まで語ったそう。聞きたかったような、聞かなくて良かったような....。
11月16日(水)
雨男のXXさんは来なかったはずなのに山陰地方は一日中雨。こんなときに出かけるのは、屋根のあるところということで、なんとなくジブリ一行の大半が足立美術館に集合することに。その後は、やっぱり、境港の水木しげる記念館に出向いた人多数の模様。
『足立美術館に集合したジブリVIPの面々』
夜の宴会で、ゲストのH報堂の藤巻さんのミニライブが催される。藤巻さんは、もと「まりちゃんず」の一員で、この23日に「藤岡藤巻」の名でCD再デビューするそう。大爆笑の夜でした。
11月17日(木)
久々の快晴の空の下、出雲大社に全員で向かう。旅行って帰る日には必ず天気が回復すると思う。お昼ごはんがでるとわかっていて、出雲そばを食べに走る面子も多数。やはり名物は食さないとね。
『とても美味しかった出雲そば。また食べたい!』
帰りの新幹線では、鈴木プロデューサーの弁当自慢。岡山といえば「祭り寿司」ということで、夕方4時なのにさっそく車内でパクついていました。
11月18日(金)
社員旅行のお土産で溢れかえっているジブリ社内。やたらと甘いものが多く、しょっぱいものも買えばよかったとちょっと後悔。残念ながら旅行に行けなかった人にも、少しは雰囲気を味わってもらえたかなぁ。
11月19日(土)
「水グモもんもん」のアフレコで、矢野顕子さんがやってくる。最近、とみにお世話になります。
11月20日(日)
有志で結成しているマラソン倶楽部で、彩湖で行われ戸田マラソンに参加。全員見事完走!
11月21日(月)
最近、ぴあの浅岡さんが、毎月鈴木さんのところに通っている。月刊「Invitation」の連載のためだが、今月の鈴木さんは、しきりに藤巻さんのことを売り込んでいた。その結果は、12月10日発売の1月号を乞うご期待。
11月22日(火)
高畑さんがイタリア出張に出かけ、講義をしないといけないので、その映像ダイジェストをDVDに焼きにやってくる。「太陽の王子ホルスの大冒険」からシーンを抜きながら、「このシーンは、」「あのシーンは、」と熱く語る高畑監督だった。
11月24日(木)
関連事業会議の席上、現在制作中の新作長編映画の公開日が発表になる。いよいよ宣伝が始まるのだなと、気を引き締める思いだった。
11月25日(金)
制作進行の新人として、仲澤くんが入社する。なんと18歳。八王子のXXとよばれているらしいとか。。。
都内某スタジオで「水グモもんもん」の音楽レコーディング。ヴァイオリンの山瀬理桜さんの創る音楽は、哀愁を帯びてセンチメンタルな雰囲気にピッタリなのだが、声が入るとなんだか楽しげに。思っても見なかった作品に仕上がりそうだと語る宮崎監督だった。
11月28日(月)
庵野秀明監督が、「ちと、相談が」ということで、久々にジブリに顔を出し、鈴木プロデューサーとミーティング。その後、草屋にて宮崎さんと会い、庵野さんは新居の床の間に飾る掛軸を描いてくれとお願いしていたらしい。
11月29日(火)
ブエナビスタの永見さんが「耳よりジャーナル」の最終回の取材にジブリにやってくる。枯葉の写真を撮ったり、ネコの写真を撮ったり、その後ジブリ美術館では、クリスマスツリーの写真を収めて至極満足げに帰っていった。
「星をかった日」で都留教博さんと共に音楽を担当してくださった中村由利子さんのミニパーティが都内某所で行なわれ、広報部員が参加する。ピアノの生演奏で、「星」の音楽も弾いてくださり、なんとなくジーンとする広報部員だった。
11月30日(水)
年末調整の書類の締め切り。毎年書いているはずなのに、同じように苦労する。進歩のない私たち。