ジブリ日誌番外編：タムラチエコの「ヘルシンキ・ベルリン旅日誌」（9月21日-27日）
ジブリ日誌番外編は、広報部のタムラチエコが、9月末に行った、ヘルシンキ・ベルリン旅行の模様をお伝えします。
最近、ヨーロッパ諸国のなかでも日本のアニメーションの人気が盛り上がっているヘルシンキ。はたして、その様子は．．．？
9月21日(金)
この日、吾朗監督一行がフィンランドに向けて旅立った。
というのも、ヘルシンキ映画祭に『ゲド戦記』が招待され、吾朗監督が舞台挨拶に立つためだ。
フィンランドといえば、「エアーギター選手権」「NOKIAの携帯」「ムーミン」「かもめ食堂」「北欧雑貨」などで日本でも人気急上昇の国。そして、意外と知られていない事実が。それは、フィンランドは日本から最も近いヨーロッパなんだ！ということ。
実際、フライト時間は約9時間で、機内上映の『バブルへGO』などを楽しみつつあっという間に、森と湖の都「フィンランド」に到着してしまった。
＜出迎えはシネマモンドの社長ミカさん。オヤジギャグが得意なハイテンションなお方。ちなみに、私たちが滞在中、ずっと同じジャージを着用していた。＞
＜到着早々、テレビカメラのライトを浴びている吾朗さん。＞
9月22日(土)
朝から夕方まで約15社の取材を受けて大変お疲れの吾朗さん。
でも、今日の本番は『ゲド戦記』のプレミア上映での舞台挨拶。ミカさんによれば、フィンランドで一番大きな映画館での開催だが、700席は即日に完売してしまい、急遽もう一度フィルムをまわすことが決まったそうだ。大勢のフィンランドのファンを目の前にして、吾朗さんは少々緊張気味。しかし、舞台に上がるとギャグを飛ばす余裕すらあり、さすが本番に強い男！だった。
ところで、通訳を担当したのは、海外事業部の武田さん。絶妙な通訳で夫婦漫才のようだと現地の人からも大好評で、大きな歓声と拍手に包まれながらの終了となった。
＜大いに盛り上がった舞台挨拶。この2人のコンビは夫婦漫才!?＞
＜フィンランドの子どもにも人気＞
＜ビッグイベントの後はサウナでリラックス。ディープなフィンランド式サウナ体験をした吾朗さんだが、
その激しさが性にあっていたようで翌日からもサウナを求めることになる＞
9月23日(日)
昨夜の上映会に入れなかった人のために特別に開いた映画館へ舞台挨拶に。
ここでも吾朗さんはサイン攻めにあっていた。
＜この男の子の手が震えていたんです＞
＜午後はヘルシンキから1時間くらいの古都ポルボーを見学。この車で行きました＞
9月24日(月)
ヘルシンキ最終日。
人口約520万人のフィンランドはどこか日本の田舎に似ていると思う。
人柄はおっとりしていて優しくてシャイ。食べ物は魚が中心で日本人の胃にも優しい。
もちろん自然が大好きで付き合い方が上手。「ここなら住めるかも」と吾朗さんが言うのは、大学時代に住んでいた信州の森を思い起こした方ではないかと思う。
さて、僅かなフリー時間を買い物にあてよう！と意気込む女性陣。特に田村さんはあるミッションを抱えていたため何軒もの店を梯子して買い物三昧。スーツケースに入りきらない位の買い物をして同行者の顰蹙をかっていた。
＜また別のミッションを抱えた武田さんは、滞在中ずっとフィンランド料理の研究に余念がなかった。＞
9月25日(火)
ベルリンでのプレスジャンケット。
せっかくヘルシンキにまで来たのだからついでにベルリンにも寄っていこう！と仕事熱心な武田さんが
組んだスケジュール。ベルリンでの公開はまだちょっと先の１１月8日だけど、マスコミからの関心度は高くて今日も十数社の取材を受けてくたくたになる吾朗さんであった。
＜ベルリン市の象徴はクマなのだ＞
さて、武田さんはかつてドイツに住んでいたことがある。そのせいなのか、ヘルシンキでキャッチしてしまった風邪のせいで下がっていたテンションが急激に回復。普段は少食で油っぽいものを食べないのに、
ドデカイ"シュニッツェル"(ウィーン風カツレツ)をペロッとたいらげてしまった。
水が合う土地ってあるんですね。
＜とにかくデカイ カツレツ。このレストラン、前日にはトム・クルーズが訪れたとのこと。私たちが行ったときには『ベルリン天使の詩』に出ていた俳優さんが来ていました。＞
9月26日(水)
帰りの飛行機の関係で終日フリーデイ。ベルリンの壁の跡地をみたり、博物館に行ったりとよく歩いた一日。
収穫多いこの出張を振り返りつつゆっくりとした時間を過ごした。明日はいよいよ帰国！
9月27日(木)
＜ヘルシンキの空港で、朝日新聞を読む吾朗さん。最近は世界各地で手に入るらしい＞
9月27日(木)
＜無事帰国。成田エクスプレスで＞
