ジブリ日誌番外編:『ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち』イベントレポート(7月1日)
5月1日の日誌で予告のあった、アニメーター・橋本晋治さんの絵本が発売になりました。その名も『ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち』。「ゆっちゅ」と「めっぴ」と「星の遊園地」。「ゆっちゅ」と「めっぴ」、そしてもうひとり「エチュー」というキャラクターを、橋本さんが富山の放送局・北日本放送のイメージキャラクターとして生み出したのが5年前。この間彼らは局のPRスポットやグッズ、市電のボディなど地元で活躍してきました。そして、ついに、絵本となって7月3日全国進出です!
はしもとしんじ 文・絵
編集・発行:スタジオジブリ 発売:ゴマブックス
全34ページ 18センチ×18センチ
定価1050円(本体1000円+税)
7月1日には局の周年イベントがあり、この日絵本が先行直売されるということで橋本さんも富山へ。前日夕方の生放送では、絵本の紹介に大きく時間が割かれました。橋本さんのこれまでの実績の紹介や、鈴木プロデューサーや出版部の田居部長、発売元であるゴマブックスの鈴木編集長のインタビューなどのV(ジブリ日誌6月19日参照)で、様々な角度から絵本の魅力が語られるとても密度の濃いものでした。
橋本さんはスタジオで限定サイン本を書いたり子どもたちの描いた絵の審査員をしたりの生出演。同じく周年イベントのために特別出演していた日テレの羽鳥アナはじめ、次から次へ投げかけられる質問にタジタジしていました。
「スタジオの隅で番組進行を見ながらスタンバイの橋本さん」
ちなみに限定サイン本は、翌朝のイベント会場の売り場用で、先着30名分。「誰も並ばないんじゃないですかねぇ」という橋本さんの予想を見事裏切り、開始予定時刻の1時間前にSOLD OUT。開店準備をする中での対応となりました。この日売られたのは、絵本とぬいぐるみ(5月1日の日誌で後姿だけ見せた「くたくたエチュー」が完成!)がセットになったもの。北日本放送の直営店とサイトDeSiCa(http://knb.desica.jp/)でしか買えません。
「北日本放送限定商品 絵本と"くたくたエチュー"」
「イベント会場での絵本セット売り場準備中」
イベントでも、羽鳥アナや局アナの方々とクイズに参加した橋本さん。ステージ上で絵やサインを描くなどして、すっかり顔が知られてしまいました。トレードマークになりつつあるタオルを巻いた頭も目立つのか、歩いていると記念撮影を求められるようにまで。
今回実際に富山に行ってみると、幼稚園児たちの自在な絵の中にゆっちゅやめっぴやエチューが自然に溶け込んでいたり、ゆっちゅの柄の市電が走っていたりと、町の暮らしのなかに自然にキャラクターがいるのでした。橋本さんも初めて現地を訪れ、自分の生んだキャラクターが、かの地で確実に育っていることを目にして感慨深げでした。
このように富山では定着しているキャラクターですが、絵本はまた別の話。独特のタッチの絵柄と橋本さん独自の世界観。それに調和した温かいお話。キャラクターを知らない全国の老若男女に通用する橋本さんの作品です。どうぞみなさん手に取ってご覧下さい。
「市電も絵本発売記念にリニューアル。橋本さんがこのために描き下ろしました」