セロ弾きのゴーシュ 映画編

目次
■嵐の情景
■第一夜 ゴーシュとねこ
■ゴーシュの生活
■第二夜 かっこう
■ゴーシュの朝寝ぼう
■第三夜 子だぬき
■第四夜 野ねずみの親子
■演奏会
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(C)1982 OH PROKIKAKU
『セロ弾きのゴーシュ』の巻末にある「編集部から」の一文を紹介します。当時の編集担当者がどのようにこの本をまとめたのか、また『ゴーシュ』という作品の面白さがどこにあるのかが伺えます。
編集部から
 映画「セロ弾きのゴーシュ」をご覧になった方には蛇足になってしまいますが、主人公ゴーシュは、宮沢賢治の考えていたウダツのあがらぬ中年の職業楽士ではなく、18歳ぐらいの若者として描かれています。またゴーシュの所属する金星音楽団の楽長も、原作ではゴーシュにきびしく、冒頭部分では「いじめる」という表現が使われているほどです。しかし、映画のなかでは、音楽に熱心なあまり、つい手きびしいことをゴーシュにいってしまう一方、ユーモラスで、音楽をする喜びを本当に全身で表現できる素朴さをもった田舎の音楽家として描かれています。
 このように、映画「セロ弾きのゴーシュ」のひとつの特徴として、監督の高畑勲氏による原作の率直な読みにもとづいて、原作とは登場人物の描き方がちがっているところがある、ということがあげられると思います。
 この映画を一冊にまとめるにあたって、そういう高畑氏の読みを参考にしながら、全体を構成してみました。「セロ弾きのゴーシュ」という映画の持つ魅力の一端はなんとか伝えられたのではないかと思います。読者のみなさんの判断はいかがでしょうか。(卓)
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