「野中くん発 ジブリだより」2025年2月号
2025.02.10この号が出る頃は、1年で最も寒い時期と言っていいと思いますが、そういう時でも三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークには沢山のお客さんにお越し頂いており、本当に有難いことです。ジブリパークについては屋外の部分も多いので、運営側も寒さ対策を色々施しているようですが、特に昨年3月開園の「魔女の谷」は、初めての冬となりますので、日々、改善を図りながら運営しているようです。
スタジオジブリが直接関わっている施設は美術館とパークの2つですが、お客さんに観覧して頂くものとしては他に、ご存じのように各種の展覧会があります。このページでも頻繁に紹介しておりますが、改めて書くと、現在「金曜ロードショーとジブリ展」が三重県総合博物館と三重県総合文化センターで開催中です。そして「ジブリパークとジブリ展」が岡山シティミュージアムで2月28日(金)から始まります。ジブリ美術館やジブリパークと同様に、予約制を取り入れている場合もありますので、各公式サイトをご覧下さい。
さて、実は海外でも、ジブリ関連の展覧会は色々開催されています。いつもここでは原則として国内の展覧会のみを採り上げてきましたが、たとえば今、台湾では「アニメージュとジブリ展」が1月8日(水)より台北の華山1914文創園区で開催中で、大変好評とのことです。また、シンガポールのアートサイエンス・ミュージアムでは「The World of Studio Ghibli」と題した展覧会を昨年10月4日(金)から開催し、つい先ごろ、2月2日(日)に終了しましたが、記録的な入場者数になりました。海外と言えは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる「となりのトトロ」の舞台版の無期限ロングランが、3月8日(土)よりロンドンのジリアン・リン・シアターでいよいよ始まります。そして、東宝の舞台「千と千尋の神隠し」が、この夏上海で上演されることも先日発表されました。今や、海外でも多数の国や地域で、本当に沢山の方々がジブリの作品を観て楽しんで下さっており、展覧会や舞台にも足を運んで下さるようになっていて、とても有難いことですが、私のような、以前の感覚が抜けない人間は、いまだにちょっと驚いてしまいます。
最後になりましたが、恒例となりました調布シネマフェスティバルでのジブリ作品上映、今年は「平成狸合戦ぽんぽこ」を2月22日(土)から3月2日(日)まで上映します。詳しくは公式サイトをご覧下さい。