「野中くん発 ジブリだより」2025年1月号

 新年明けましておめでとうございます。とは言うものの、毎度のことながら、この原稿を書いているのは12月の中旬なのですが、でも、恐らく無事に1年の仕事を終えて、大掃除をして忘年会を行い、スタジオではいつも通り門松を第1スタジオ玄関に飾って新年を迎え、1月6日(月)から仕事を始めているはず。三鷹の森ジブリ美術館は1月3日(金)から、そしてジブリパークは1月4日(土)から、それぞれお客様をお迎えしていることでしょう。

 そのジブリ美術館では今年も、昨年11月から始まった企画展示「君たちはどう生きるか」展の第三部背景美術編・前期を開催中。私も拝見しましたが、きちんと額装された状態で見る背景画はまた一段と趣が深く、映画を思い出しながらその世界に浸ることが出来ました。また、宮﨑駿監督が新たに制作したパノラマボックス「インコ帝国」がこれまた素晴らしい出来で引き込まれます。前期は5月までの予定。

 一方ジブリパークでは、やはり昨年11月から始まった「ウィンターイルミネーション」を年明け後も開催中。初の試みとして、「ジブリの大倉庫」のガラス壁面に「ハウルの動く城」をモチーフにした大掛かりな電飾を施しました。外から良く見えるのでジブリパークの入場券を持っていなくても鑑賞出来、アニメーションのコマ送りのように動いて見えるのが楽しいです。パークの営業日の16時〜18時30分に点灯していて、2月3日(月)までの予定です。

 ジブリ美術館、ジブリパーク、どちらも予約制ですので、詳しくは公式サイトをご覧下さい。

 さて、今年もジブリ関連の出版物が幾つか出るはずですが、いきなり重量級の大作が登場です。劇場公開された27本のジブリ作品の背景画を844点収録した『スタジオジブリの美術』。監修:武重洋二、責任編集:スタジオジブリで、フルカラー568ページ、日英二か国語表記、本体価格1万2千円、発行はパイ インターナショナル。きっと読み応え十分でしょう。

 最後になりましたが、「金曜ロードショーとジブリ展」が秋田県立近代美術館で1月13日(月・祝)まで開催後、1月31日(金)から三重県総合博物館と三重県総合文化センターで始まります。また「ジブリパークとジブリ展」は青森県立美術館で2月9日(日)まで開催中。いずれも公式サイトをご覧下さい。

 皆様、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。