「野中くん発 ジブリだより」2024年10月号

 ジブリパークが開園したのは2022年11月1日。ですからこの11月には開園2年を迎えることになりますが、この機に、宮崎吾朗監督がジブリパークの新ポスターを描きました。ポスターなのですが、全体がジブリパークや愛・地球博記念公園を舞台にしたすごろくの作りになっていて、とても楽しい絵柄です。ジブリパークの公式サイトに掲載されていますので、ぜひご覧下さい。

 そしてその11月には、感謝の気持ちを込めて、ジブリパークと愛・地球博記念公園で「秋のどんどこ祭り」が初めて開催されます。1か月間、毎週様々なイベントが行われ、一部を除き事前申し込み制ですが、ほとんどがジブリパークのチケット無しでも参加可能です。内容は「ZIP-FM GHIBLI DAY with ジブリパーク」(11月1日)、「ジブリパーク 野外上映会&コンサート」(11月2、3日)、「ジブリパークの音響世界 powered by au」(11月2〜4日、15〜17日)、「〜アニメーション美術監督に学ぶ〜『背景美術の描き方』」(11月9、10日)、「もののけの里 開園1年記念 長久手の「警固祭り」の鉄砲隊がやってくる」(11月10日)、「どんどこ森ワークショップ〜さんぽ路で見つけたもので〝なに〞つ〜くろっ!〜」(11月23、24日)など、盛り沢山。残念ながらこの原稿が世に出る頃にはすでに申込期間が終わっているものもありますが、詳細はジブリパークの公式サイトをご覧下さい。皆様、3年目を迎えるジブリパークをどうぞ宜しく。

 続いて出版物を2点ご紹介。今年3月〜4月に「海がきこえる」をBunkamuraル・シネマ渋谷宮下で再上映したところ、連日満員となって大きな反響を呼びました。そこで、制作から31年後、初めて本格的なビジュアル本が制作されることになりました。題して『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』。10月25日(金)にトゥーヴァージンズから発売されます。望月智充監督自選30カットによるフィルムストーリー、キャラクター設定、美術設定、美術ボード等の収録に加え、原作連載時の挿画を全点カラーで掲載するのが大きな魅力です。描き手はもちろん近藤勝也作画監督。メインスタッフの新規インタビューもあり、総合的な本になりそうです。そしてもう1冊は『スタジオジブリ全作品集 増補改訂版』。最新作「君たちはどう生きるか」の情報を追加して、11月7日(木)に今回も講談社から発売されます。皆様どうぞ宜しく。