「野中くん発 ジブリだより」2024年7月号

 この夏もここ数年と同様に、各地でジブリ関連の展覧会が開催されるので、以下ご紹介します。

 と言いつつ、「ジブリパークとジブリ展」東京会場は、実はすでに6月28日(金)から始まっています。場所は天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALL。この展覧会、3月オープンの「魔女の谷」についても、1つ前の新潟会場から追加されてパワーアップしており、大人も乗れるネコバスもあったりと、幅広く楽しめる内容になっています。日時指定予約制です。

 次の「鈴木敏夫とジブリ展」岡山展も、7月9日(火)から岡山県立美術館でちょうど始まったところです。鈴木プロデューサーはどんな本や映画と出会ってきたか、どのようにジブリ作品を生みだしてきたのか等を、多数の資料で見せていきます。土日祝日と一部の期間は日時指定予約制。また、岡山と言えば高畑勲監督の故郷ですので、会期中、同美術館ホールで高畑監督作品の特集上映も実施予定です。

 さらに「金曜ロードショーとジブリ展」が広島県立美術館で7月13日(土)から開催。ジブリと金曜ロードショーの約40年の歩みを振り返り、時代と作品の魅力に迫ります。「王蟲の世界」「ジブリの幻燈楼」も見応え十分。日時指定予約制です。また、7月初めから同美術館の1階ロビーでは、フランスのオービュッソンで制作された「ハウルの動く城」の巨大なタペストリーを展示予定。まさに逸品、日本初公開です。

 そして、花巻市博物館で7月20日(土)から開始なのが「アニメージュとジブリ展」岩手会場。70〜80年代のアニメブームの熱気を体感しつつ、ジブリ誕生の経緯も分かる、雑誌『アニメージュ』を軸に時代と文化を掘り下げた熱い展覧会です。

 どの展覧会も、事前に公式サイトをご確認下さい。

 最後に、ジブリ関連商品のお知らせを少々。「君たちはどう生きるか」のブルーレイ、DVD等が7月3日(水)に発売されましたが、同じ日にサントラ盤LP(2枚組)も徳間ジャパンコミュニケーションズから発売になりました。そして書籍『新装版 ジブリパーク公式ガイドブック』も6月28日(金)に出ています。5つのエリアすべてを初めて網羅したこのガイドブック、宮﨑駿、宮崎吾朗両監督のインタビューや池澤夏樹さんの寄稿文、本田雄、近藤勝也、山下明彦、武重洋二各氏の描いたイラストも掲載。徳間書店の発売なので全国の書店でも扱っています。ぜひどうぞ。