「野中くん発 ジブリだより」2024年2月号

 改めまして、年初に起きました能登半島地震により被害にあわれた方々に心よりお見舞い申しあげます。被災地の一日も早い復旧を祈念いたします。

 さて、すでに日本でも広く報道され、多くの方がご存じと思いますが、「君たちはどう生きるか」がアメリカでゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞を受賞しました。スタジオジブリ作品としては初の受賞となります。また、日本では、歴史ある毎日映画コンクールの大藤信郎賞を受賞しました。作品を評価して下さり、誠に有難いことです。なお、毎日映画コンクールでは、鈴木敏夫プロデューサーが特別賞を受賞しています。この時期は国内外で映画賞の発表が続きますが、アメリカについては、アニメーション界のアカデミー賞と言われるアニー賞のノミネートを、「君たち」は長編作品賞を含む7部門で受けています。発表は2月17日(土・現地時間)。また、英国アカデミー賞のアニメーション映画部門でもノミネートされており、こちらの発表は2月18日(日・現地時間)です。さらにその先には日米のアカデミー賞授賞式もあるわけですが、はたしてどうなるでしょうか。

「君たちはどう生きるか」は、日本では宣伝をほぼせず、情報も全然出さないで昨夏劇場公開されました。関連書籍の発売も秋以降と、色々異例の展開をしてきたわけですが、キャラクター商品の本格的発売はそれよりさらに後となり、どんぐり共和国(ジブリ作品のキャラクター商品販売店)の店頭に並び始めたのは12月9日(土)のことでした。お陰様でとても好評で、やはりワラワラのグッズが人気があり、一部の商品は品切れになるほどですが、サギ男も好評だとか。いつもと違って、公開後も数か月間ほとんどキャラクター商品が出なかったので、もしかしたらぬいぐるみやフィギュア、小物等の商品が発売されたことをご存じない方もいるかもと思い、念のためこの原稿でお知らせいたしました。ともあれ、まだまだ公開中の「君たちはどう生きるか」をどうぞ宜しく。

 さて、先月も書きましたが、今年の前半にジブリ関係で重要な出来事と言えば、他には何と言ってもジブリパーク第2期の「魔女の谷」開園が挙げられるでしょう。これから3月16日(土)の開園日に向かって、様々な情報が明らかになりさらに雰囲気が盛り上がって行くと思われます。ジブリパークのチケットは予約制。詳しくは公式サイトをご覧下さい