「野中くん発 ジブリだより」2022年12月号

 ジブリパークが11月1日(火)に正式オープンして早や1ヶ月以上経ちましたが、お陰様で好評のようで本当に有難いことです。先月のこの原稿では、私がジブリパークに初めて行ったときのことを途中まで書きました。結構前のこととなってしまいましたが、ともかくその続きを今月号も書きます。

 当日は「青春の丘」をまず見たのですが、次に行ったのは「どんどこ森」。あのサツキとメイの家がメインのエリアです。ご存じのとおり、サツキとメイの家は、もともとは2005年にこの地で開催された愛・地球博のパビリオンで、好評だったのでその後も単独で公開されてきましたが、部分的に手直しをした上で、今回新たにジブリパークの一部として再公開されました。ですがまるで最初からそうであったかのように、周囲に完全に溶け込んで自然に存在していて、変わらぬ安らぎと楽しさを感じさせてくれます。「どんどこ森」にはどんどこ堂という子供向けの遊具が新登場。裏山の上にあるので少しだけ階段を上りましたが、高い場所はまた気分が変わっていい感じです。トトロをモチーフに作られたどんどこ堂自体は、子供しか中に入れませんが、きっと眺めもいいのでは。ジブリパークのシンボルの1つとして定着しそうです。

 その後は「ジブリの大倉庫」へ。やはりここがジブリパークの要となるエリアでしょう。ここについては、正直言って私も中身を全部分かっていたわけではなく、現地で初めて知った部分も色々あって、驚きながら楽しみました。ジブリ作品に即した展示・演示だけでなく、オリジナルな展示・演示も色々あって、ジブリっぽいけどそれだけではない、独特の楽しさがあります。空間としても凝った作りで、1回や2回では全体の構造を把握することは恐らく無理でしょう。「迷子になろうよ、いっしょに。」は三鷹の森ジブリ美術館のキャッチコピーですが、もしかしたらジブリ美術館以上に迷子になりやすいかも。書き出したらきりがないほど中身が盛り沢山ですが、あまり情報を入れずに見て回る方がより楽しめる気がするのでこれ以上は書かないでおきます。あ、ショップ(冒険飛行団)やカフェ(大陸横断飛行)ももちろんあります。

 というわけでまたもあっと言う間に1ページ分になってしまいました。ジブリパークが皆様に末永く愛される場所となることを願っています。日時指定の予約制なので公式サイトをぜひご覧下さい。