「野中くん発 ジブリだより」2022年10月号

 ここのところ毎月書いてきているジブリパークですが、来たる11月1日(火)、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にいよいよオープンです。

 最初にジブリパークの構想が世間に知らされたのは今から5年以上前の2017年6月。愛知県とスタジオジブリが大筋で合意したことが、メディアにより報道されました。2018年4月には愛知県から基本デザインの発表があり、開園が2022年度であること、5つのエリアで構成されることが明らかに。2019年5月には愛知県、スタジオジブリ、中日新聞社の3者が基本合意書を締結。記者会見を開き、ジブリパークの整備・運営について連携し協力していくことを発表しました。同年11月にはジブリパークの運営会社として株式会社ジブリパークの創立総会が開かれ、中日新聞社とスタジオジブリの2社が共同でこの会社を設立しました。この間スタジオジブリでは、宮崎吾朗監督が「アーヤと魔女」制作と並行しつつ、ジブリパークの内容をスタッフと共に煮詰めていきました。そして2020年7月に現地で起工式が行われ、遂に工事開始。今、開園を迎えるわけです。

 改めて書くと、ジブリパークはいわゆるテーマパークではありません。ホームページの文章を引用しますと〝森と相談しながらつくっているスタジオジブリの世界を表現した公園〞であり、〝大きなアトラクションや乗り物はありません。〞ということになります。11月1日(火)にオープンするのは第1期の3つのエリア。「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」です。残り2つの第2期のエリアは「もののけの里」が2023年秋、「魔女の谷」が2024年3月にオープン予定。チケットは日時指定の予約制で、エリアごとの発売となります。詳しくはホームページをぜひご覧下さい。皆様、ジブリパークをどうぞ宜しく。

 話は変わって、予定通りならば、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる舞台版「となりのトトロ」の公演が、ロンドンのバービカン劇場で10月8日(土)から始まっているはずです。どんな舞台になっているのか、乞うご期待ですね。

 最後になりましたが、ジブリパークの雰囲気を楽しめる「ジブリパークとジブリ展」が愛知県美術館で10月29日(土)から開催(事前予約制)。また「アニメージュとジブリ展」ふくしま須賀川展が須賀川市文化センターで開催中。どちらもどうぞ宜しく。