「野中くん発 ジブリだより」2022年3月号

 ジブリパークの開園日がついに明らかになりました。本年11月1日(火)です。去る1月27日(木)に現地の愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で〝「ジブリパーク」に関するメディア向け発表会〞が開催され、そこで正式に発表されたものです。

 まず、第1部では大村秀章愛知県知事と鈴木敏夫プロデューサーが登壇、続く第2部では宮崎吾朗監督がジブリパークの岡村徹也プロデューサーを聞き手として登壇し、それぞれパークについて説明。その後は吾朗監督自らの案内で建築現場の撮影会が行われ、かつてない具体性と臨場感で、パークの紹介と現状報告が行われました。また、当日はスタジオジブリ制作の、実写映像による愛知県の観光動画「風になって、遊ぼう。」(監督:中川龍太郎)のお披露目もあり、盛り沢山の内容でした。そうした中身の濃さゆえでしょうか、今までともすれば東海圏中心だったマスコミの報道も、この日については全国区で広く厚く行われたように思います。地元以外だと、この発表で初めてジブリパークを知ったという方も割といらしたようです。このように、この日の内容はとても充実していて、パークを知るのにぴったりなので、今号の『熱風』はその模様を特別収録しています。是非お読み下さい。

 特別収録のページでも改めて説明されていますが、11月1日に開園するのは全5エリアのうち第1期の3エリア。第2期の残り2つは、概ね1年後の開園を目指しています。ジブリ社内の担当部署もいよいよ忙しさが増していて、建築だけでなく展示や演示、運営面のあれこれ、物販・飲食、広報宣伝や協賛など広い分野で、愛知県や株式会社ジブリパークと連携しながら、自らの担当業務を進めています。公式サイトも2月1日(火)よりスタート。今後、入場料や開園時間など、さらに詳細が掲載されていくはずです。なお、ジブリパークは日時指定の予約制を基本とすることも先日の発表会で公表されました。皆様、開園までもうしばらくお待ち下さい。

 さて、この原稿が世に出るのは3月10日(木)の予定ですが、帝国劇場ではその頃、舞台「千と千尋の神隠し」の上演真っ最中のはずです。東京の後は、大阪、福岡、札幌、名古屋と巡演予定のこの舞台、翻案・演出のジョン・ケアードさんほか、スタッフとキャストの皆さん、製作の東宝がきっと素晴らしい舞台を作ってくれているはず。こちらも期待大です。