「野中くん発 ジブリだより」2021年8月号

 劇場版 アーヤと魔女」がいよいよ8月27日(金)に全国の映画館で封切られます。改めてご紹介しますと、企画:宮﨑駿、監督:宮崎吾朗の本作は、「ハウルの動く城」原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが生前最後に完成させた小説を、ジブリが初の全編フル3DCGで長編アニメーション化。2020年6月にカンヌ国際映画祭で〝オフィシャルセレクション2020〞に選出され、日本ではNHK総合で昨年12月30日に放送され好評を博しましたが、今回上映されるのはカットを追加した「劇場版」です。声の出演は、魔女のベラ・ヤーガが寺島しのぶさん、魔女と共に暮らす男・マンドレークが豊川悦司さん、黒猫のトーマスが濱田岳さん、そして主人公アーヤはオーディションで選ばれた平澤宏々路さん。アーヤは、元気で賢くしたたかな、今までにないタイプの10歳の女の子。こんな状況だからこそ、今を強く生きていくエネルギーにあふれたアーヤの活躍を、どうか劇場の大画面と音響設備でお楽しみ下さい。ジブリのニューヒロインの、待ちに待った劇場デビューです。

 さて、金曜ロードショーでは「3週連続 夏はジブリ」と題して、8月13日(金)に「もののけ姫」、8月20日(金)に「猫の恩返し」、8月27日(金)に「風立ちぬ」を放送します。「劇場版 アーヤと魔女」公開を記念して、20日にはジブリ作品のヒロインを特集したコーナーも放送予定。こちらもどうぞ宜しく。

 ところで三鷹の森ジブリ美術館ですが、新型コロナウイルスの影響で収入が大幅に減少したため、三鷹市がふるさと納税制度を使ったクラウドファンディングを立ち上げ、7月15日より寄付を募って下さったところ、多くの方が応じて下さり、当初の目標額を超えました。大変有難いことです。寄付は現在も募集中です。詳しくはふるさとチョイスのサイトをご覧下さい。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1287

 美術館と言えば、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーから「ベルヴィル・ランデブー」のブルーレイディスクが発売されました。是非高画質でこの傑作をご覧下さい。発売元はウォルト・ディズニー・ジャパン。

 最後になりましたが、石巻市のマルホンまきあーとテラスでは「アニメージュとジブリ展」、愛知県美術館では「ジブリの大博覧会」がそれぞれ好評開催中です。いずれも日時指定の予約制が一部又は全部に導入されていますので、各公式サイトをご確認下さい。