「野中くん発 ジブリだより」2021年5月号

※この記事は、スタジオジブリが発行し毎月10日に配布している月刊小冊子『熱風』に掲載されている文章を、毎月同じ日にそのまま掲載していますが、今月は本誌の締切後に状況に大きな変化があったため、このホームページには修正した独自バージョンを掲載しています。

 スタジオジブリ最新作「アーヤと魔女」は4月29日(木・祝)に全国で劇場公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの状況に鑑み、残念ながら公開延期となりました。ジブリ作品でゴールデンウィークの時期に公開されたのは、これまで「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の2本立だけでしたので、予定通りだったら今回が2回目、33年ぶりのこととなるはずでしたがそうはなりませんでした。公開日が決まり次第、このホームページでもお知らせしますのですみませんが今少しお待ち下さい。ジブリ初のフル3DCG長編作品、宮崎吾朗監督最新作の本作は、明るく元気でしたたかな、今までにないタイプの10歳の女の子・アーヤが主人公。今を強く生きていくエネルギーにあふれています。公開の暁には、劇場の大画面と高音質で皆さんにお楽しみ頂けることを願っております。なお、三鷹の森ジブリ美術館では「アーヤと魔女」をテーマとした企画展示を準備中です。昨年、長期の休館を余儀なくされ、今年1月22日(金)から慎重に再オープンしたジブリ美術館ですが、4月からは週5日営業から元の週6日営業に戻り、ホームページの美術館日誌も再開と、わずかではありますが元のペースに近づきつつあったものの、緊急事態宣言により再び4月25日(日)から休館となりました。そんなジブリ美術館が、再オープン後に初めて手掛ける「アーヤと魔女」の企画展示、宮崎吾朗監督を始め、映画のスタッフも制作に関わっているのできっと中身の濃いものになるのではないでしょうか。ジブリ美術館の再開、新企画展示の開始時期等、詳しくは同館のホームページをご覧下さい。ジブリ美術館は以前と同様に日時指定の予約制ですが、チケットの販売方法等に変更もあり、また、最新状況は日々変化しておりますので、すみませんが随時ホームページをご確認下さいますようお願い申し上げます。

 さて、「アーヤと魔女」関連では、同作をフィーチャーしつつ、これまでのジブリ作品全26作品を総合的に収録した書籍『スタジオジブリ全作品集』(講談社)も4月21日(水)に発売されました。長編を全て紹介しているので、1冊あると便利では。

 ジブリの関連商品では他に、LPレコードの最新作として、「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」の各サントラ盤と「ポニョ」のイメージアルバムが、4月24日(土)に徳間ジャパンコミュニケーションズから発売されました。アナログ盤が今、世界的に再び伸びているそうですが、ジブリのLPもお陰様で好評のようです。こちらもどうぞ宜しく。