「野中くん発 ジブリだより」2021年1月号

皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、あらゆる物事に影響の出た年でした。それはまだ続いていますが、ともかくここは心機一転、新たな年を新たな気持ちで迎えたいと思います。

 さて、昨年末はこの状況に鑑み、スタジオで毎年最終日に行っていた大掃除と忘年会は取りやめになり、各自が適宜判断して掃除は任意の日に行い、忘年会の代わりと言えるかどうか分かりませんが、特別に用意したお菓子をスタジオのスタッフに12月24日(木)に配りました。そして迎えた年末年始。12月30日(水)には宮崎吾朗監督作、スタジオジブリ最新作にして初のフル3DCG長編アニメーション「アーヤと魔女」がNHK総合で放送されましたが、皆様ご覧頂けましたでしょうか。同作については関連書籍数点とサントラCDがすでに出ているはずですが、この後も『ロマンアルバム』『フィルムコミック』『絵コンテ』などが発売になります。作品自体の展開も国内外で進みますが、その連動企画の一つとして、三鷹の森ジブリ美術館では1月中旬に予定する再オープン時に「アーヤと魔女」の人形劇を開始予定。すでに昨年中に、その準備の様子がジブリ美術館の動画日誌で紹介されていましたが、宮崎吾朗監督は大学時代に児童文化研究会に所属して人形劇をやっていたので、監督直々に美術館スタッフを指導して開演に備えています。また、「アーヤ」のミニ展示企画も準備中です。

 と、流れでジブリ美術館の話も書きましたが、この原稿を書いている2020年12月中旬現在、ジブリ美術館は2021年1月中旬の再オープンを目指して準備しているものの、チケットの発売予定はまだ発表していません。状況がなかなか見通せない故なのですが、準備は間違いなくしておりますので、最新情報はどうかジブリ美術館のホームページでご確認下さい。

 美術館といえば『宮崎駿とジブリ美術館』というすごい本が出ます。宮崎駿監督がジブリ美術館のために描いた膨大な量のイラストやスケッチなどをまとめた2冊1セットの豪華本で、岩波書店より1月15日(金)に本体価格2万5千円(税別)で発売予定です。

 最後になりましたが、大好評だった新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を収めたブルーレイ&DVDが1月20日(水)にウォルト・ディズニー・ジャパンより発売予定です。こちらもどうぞ宜しく。