「野中くん発 ジブリだより」2019年5月号
2019.05.10 この『熱風』は月刊誌なので、原稿を書いている時期が発行の時期とどうしても3週間ほどずれるのですが、今年はゴールデンウィークが10連休ということで締切が早く、執筆時点での最近の出来事を書くと、いつも以上に時期はずれな印象を与えるかもしれませんね。でもせっかくなので、記録の意味も込めて毎年恒例のお花見弁当の配布についてちょっと書きますと、今年は初めてスタジオと美術館で別々の日に実施しました。スタジオの方は、暖冬なのでいつもより早めに咲くのではと予想し3月26日(火)に設定したのですが、3月はそれほど暖かくなかったせいか小金井市の桜はまだまだで、しっかりと花見をしながらお弁当を食べた人は残念ながらそれほど多くなかったようです。一方、美術館の方は新人の入社に合わせて4月1日(月)に配布されましたが、井の頭公園の桜はある程度咲いていたようで、それなりの雰囲気があったのではないでしょうか。この日、12人の新入社員が三鷹の森ジブリ美術館で研修を開始しました。というわけで、この号が出る頃はもうゴールデンウィークも終わっていますが、世間はどんな感じになっているでしょうね。スタジオジブリは一応カレンダー通り10連休の設定になっていますが、夏に新作公開がないとはいえ、一部のスタッフは出て作業をしたようです。もちろんジブリ美術館はすべて営業日。きっと沢山のお客さんでにぎわったことでしょう。美術館はこの後、5月21日(火)から 31日(金)までメンテナンス休館となっています。
ところでスタジオジブリでは現在、宮崎駿監督の新作「君たちはどう生きるか」の制作スタッフを募集しています。職種は仕上(デジタルペイント)で、業務開始は今年の10月1日(火)を予定。募集人数は若干名。詳しくはジブリのホームページをご覧下さい。応募に必要な書類のダウンロードもそこで行います。応募書類の到着締切は5月31日(金)。ホームページのURLは https://www.ghibli.jp/info/012972/ です。
最後に出版物のお知らせを。文春ジブリ文庫の『シネマ・コミック』シリーズですが『崖の上のポニョ』が5月9日(木)に発売されました。紙の本が1600円(税別)、電子書籍が950円(税込)。そして6月6日(木)には高畑勲監督の初長編『太陽の王子 ホルスの大冒険』が発売予定です。「ホルス」がこのスタイルの本になるのは多分初めてではないでしょうか。