「野中くん発 ジブリだより」2018年2月号
2018.02.10 先月もお知らせしたとおり、3月21日(水・祝)から三鷹の森ジブリ美術館では新作オリジナル短編アニメーション「毛虫のボロ」が、映像展示室の土星座で上映開始されます。ご存知の方も多いと思いますが、ジブリ美術館は日時指定の予約制で、毎月10日に翌月分のチケットを一斉に発売しています。ですので「ボロ」上映開始の日から3月末までのチケットは2月10日(土)に発売開始。この文章が載っている『熱風』2月号の配布開始は2月9 日(金)なので、翌10日がまさに3月分のチケット発売日となるわけで、宮崎駿監督の最新作を早く観たいという方は、この日にご留意下さい。なお、通常ですと土星座の上映作品は約1か月毎に替わるのですが、今回は待望の新作なので、8月31日(金)まで「ボロ」は連続して上映予定です。3月のチケットが入手出来なかった方も、3月以降の毎月10日にどうぞご注目を。チケット購入の方法はジブリ美術館のホームページに掲載されています。さらに、「ボロ」については上映より少しだけ早く、3月14日(水)より、館内2Fのギャラリーで同作をテーマにした展示もスタートします。「ボロ」はCGの使い方等でこれまでにない新たな試みをしていますが、その一方、企画自体は20年以上前の「もののけ姫」の頃から存在しており、長編企画が短編に形を変えて今回遂に映像化されました。さらに、発想の元はずっと以前に遡ります。こうした作品の背景を、ギャラリー展示ではうかがい知ることが出来るのではないでしょうか。ところで展示と言えば、昨年5月よりジブリ美術館で開催中の企画展示「食べるを描く。」ですが、こちらも好評につき、通常より約半年間期間を延長して本年11月まで開催予定となっております。こちらもぜひどうぞ。
もう1つ、この号の配布と同時期のトピックをお知らせしますと、文春ジブリ文庫『ジブリの教科書 コクリコ坂から』が2月9日(金)に発売されます。2013年4月に『風の谷のナウシカ』からスタートした文春ジブリ文庫の『ジブリの教科書』シリーズも18冊目。毎回、独自の視点で新たに書かれた評論や、制作当時の貴重なインタビュー、資料の再録などがあって読み応えのある内容となっています。
最後に展覧会についてですが、福井市の福井県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」を3月11日(日)まで開催中です。ぜひどうぞ。