「野中くん発 ジブリだより」12月号

 11月7日(火)から9日(木)にかけて、スタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館は合同で恒例の社員旅行に行ってきました。先々月号で書いたように、今年は行き先がなかなか決まらず、やや変則的な旅程になったので行き先の表現が難しいのですが、まあ、大雑把に言うと近畿の旅ということでしょうか。

 初日はまず、皆で揃って奈良へ行きました。早朝の新幹線で京都に向かいバスに乗り換えて奈良へ。春日大社に行って皆でご祈祷を受けて、終わった後は昼食も含め自由行動。毎回言っていますが、ジブリの社員旅行は行き帰りの交通機関と宿、夕食は皆揃ってですがそれ以外は自由が基本。この日も集合時間まで、ちょうど奈良国立博物館で開催中だった「正倉院展」を観る人、東大寺に行く人など様々でした。私は平城宮跡に行き、復元された朱雀門や大極殿を見てきました。さて、再び集合しバスで大阪に移動。ホテルにチェックインし宴会場で全員で夕食、その後はラウンジを2時間借り切って二次会が行われました。翌日、翌々日は完全にフリーで、皆それぞれ好きな所へ出かけて楽しみましたが、京都へ行った人が結構いたようです。もちろん大阪を巡った人も多く、かく言う私も実は大阪をちゃんと訪れたことが無かったので、大阪初心者ということで大阪城や難波に初めて行きました。2泊目も同じ大阪のホテルでしたが、今回は珍しく2日目の夕食はフリー。何せ食い倒れの街だからそれぞれ好きな物を食べましょう、ということだったようです。最終日、やはり初めてということで私は通天閣へ。14時過ぎに新大阪駅の新幹線の中で全員再集合、揃って東京に帰ってきました。今回の参加者は約200名とそれなりの人数でしたが、10月から研修を開始した動画と美術の新人ももちろん参加し、先輩達と色んな機会に交流を深めていたようです。いつになく自由度の高い旅でしたが、いいリフレッシュになりました。

 さて、スタジオジブリは先月末に社長が代わりました。10年近く社長を務めてきた星野康二が会長になり、新社長にはジブリ美術館館長だった中島清文が就任。美術館館長は展示の責任者を務めてきた安西香月が新たに就任しました。ちょうどいいタイミングだったので、社員旅行初日の全員での夕食時に、星野、中島、安西の3人が前に出てそれぞれ挨拶し、その場の皆が気持ちを新たにしました。新体制となったスタジオと美術館をどうぞ宜しく。