「野中くん発 ジブリだより」 3月号

 先日、三鷹の森ジブリ美術館の今年度の開館スケジュール予定が発表されましたが、その時、ジブリ美術館初の長期休館についても正式に告知がありました。ジブリ美術館はこれまでほぼ毎年、5月と11月に2週間弱、展示替えとメンテナンスのための休館をそれぞれ実施してきました。しかし今年はいつもと違い、5月9日(月)から7月15日(金)までの2か月強、長期休館を実施し、その間に大規模な改修工事を行う予定です。

 ジブリ美術館が開館したのは2001年10月1日。「千と千尋の神隠し」公開中のことでしたが、あれから10数年が経過し、さすがに毎秋の定期メンテナンスだけではカバーしきれない、色々な修繕をする必要が出てきました。そこで、美術館スタッフは1年以上の期間を掛けて計画を立て、この度、実施の運びとなったものです。展示物もほぼすべて撤去して、空調設備の総入れ替え等、普段は出来ない大がかりな改修工事を行いますのでどうしても長期の休館をせざるを得ません。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、今後もジブリ美術館を魅力ある建物として維持存続させるために必須の措置ですので、どうかご理解下さいますようお願い申し上げます。なお、好評開催中の企画展示「幽霊塔へようこそ展 ─通俗文化の王道─」は5月8日(日)まで。長期休館開始と共に終了ですので未見の方はどうぞお早目に(ジブリ美術館のチケットは日時指定の予約制。詳しくはホームページをご覧下さい)。

 さて、美術館といえば、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーから新たなブルーレイ&DVDソフトが3月16日(水)に発売されます。「ひつじのショーン シリーズ4(1)」と「同(2)」の2タイトル。もはや説明の必要もない大ヒットシリーズの最新作で、発売元はいつもと同様ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン。詳しくは同社のホームページをご覧下さい。

 最後になりましたが、愛・地球博記念公園で昨年開催され大好評だった「ジブリの大博覧会」が現在、新潟県立近代美術館で開催中です。会期は5月15日(日)まで。また「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」が石巻市の石ノ森萬画館で4月10日(日)まで、「第二楽章 男鹿和雄展 ─吉永小百合と語り継ぐ─」が郡山市のビッグパレットふくしまで3月21日(月・祝)まで、それぞれ好評開催中です。どうぞよろしく。