「野中くん発 ジブリだより」 4月号
2014.04.10この先発売されるスタジオジブリ関連のブルーレイ・DVDソフトについての発表が、発売元のウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンから先日ありました。まず、6月18日(水)に宮崎駿監督の「風立ちぬ」が発売されます。特典として予告編集や絵コンテ、「ひこうき雲」のミュージッククリップが収録されますが、ブルーレイにはさらに、昨年6月24日(月)に開かれた完成報告会見の映像とアフレコ台本も収録。数量限定の予約特典として、映画の中で二郎が菜穂子のために作った紙飛行機を再現した紙模型が付きますので、ご予約はお早めに(一部店舗では取扱い無し)。
さらに、宮崎駿監督の劇場用長編映画11作品をすべて収録したBOXセット「宮崎駿監督作品集」も同時に発売されます。こうしたBOXセットはジブリ作品では初。「風立ちぬ」も収録されますし、ジブリ作品ではないですが、宮崎監督の長編映画第1作「ルパン三世 カリオストロの城」も収録されるので、とても充実しています。特典として、昨年9月6日(金)に行われた引退会見ノーカット版、「ユキの太陽」パイロットフィルム、「赤胴鈴之助」の宮崎監督絵コンテ担当回全3話、「On Your Mark」を収録。本編11枚、特典2枚の全13枚組BOXセットとなります。
また、7月16日(水)には「千と千尋の神隠し」のブルーレイディスクが発売。新作を除くと、ジブリの劇場用長編映画はこれですべてブルーレイ化されます。8月6日(水)には「ルパン三世 カリオストロの城」の単品ブルーレイ、DVDも発売になります。
最後にもう1つ、スタジオジブリをテーマにした砂田麻美監督のドキュメンタリー映画「夢と狂気の王国」が、5月21日(水)にやはりブルーレイとDVDで発売されます。この作品の場合、製作はドワンゴで、ジブリは取材対象、被写体という立場でしたが、従来のメイキング物には無いユニークな作品になったと思います。この間、字幕付きで海外の映画関係者に観せる機会が何回かあったのですが、大好評だったとのこと。未公開映像を使用した
30分以上の映像特典も魅力で、ジョン・ラセターさんも登場しています。
「風立ちぬ」は宮崎駿監督最後の映画であり、つまり、新作のソフトが発売されるのも今回が最後となります。そう思うとちょっとした感慨がありますね。宮崎監督は現在、三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示の準備に全力投球中ですが、そのお話はまた次号にて。