野中くん発 ジブリだより」12月号

 11月6日(火)から8日(木)にかけて、ジブリでは恒例の社員旅行が行われました。目的地は京都。京都はこれで3回目ですが、今回は従来と違い、宿泊地が琵琶湖畔の雄琴でした。修学旅行シーズンに総勢約270人分の宿を確保するのは結構大変で、それで今回は趣向を変えて、京都市外の宿となったものです。

 初日はみんなで新幹線に乗り、まず京都へ。この日は朝から結構強い雨が降っていたのですが、幸いなことに途中で雨は上がり、以後、旅行中はずっと傘いらずでした。13時過ぎに京都駅に到着後は、いつもどおり自由行動となります。毎回書いていますが、ジブリの社員旅行は行き帰りの移動、朝晩の食事と宿泊以外はすべて自由行動が原則です。もっとも、今回は下鴨神社で「『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世。」が開催中でしたので、ある程度の人数が、京都駅からバスでまとまって下鴨神社に向かいました。

 下鴨神社では神社の方に境内を丁寧にご案内いただき、十二単の着付けを見せていただくなど充実した時間を過ごすことが出来ました。「定家と長明」展も、実際に重要文化財の神服殿の中で見ると、非常に趣深く感じられました(12月16日まで開催中です)。

 さて、19時までには宿に戻り、全員揃っての夕食です。今回は特に出し物等は企画されていなかったので、ひたすらみんなで晩御飯を食べ、その後は用意された飲み部屋で遅くまで語り合う人、卓球をする人、風呂に入ってゆったりする人、寝る人など様々でした。

 翌日も自由行動。朝食の後、皆それぞれ目的地に向かいましたが、宿泊場所に合わせて、今回は比叡山や琵琶湖、彦根市などに行った人も多かったようです。

 最終日の8日(木)は多くの人が京都市内を巡ったようです。それぞれが京の秋を味わった後、15時に京都駅に集合し、再び揃って新幹線で帰京しました。

 今回は新作制作の真っ只中という事で、スタジオのメインスタッフの多くは残念ながら不参加でしたが、参加者は大いにリフレッシュ出来たことでしょう。

 さて、最後になりましたが、現在公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」上映劇場ではスタジオジブリ製作の「巨神兵東京に現わる 劇場版」を同時上映中。東京都現代美術館でこの夏行われた「館長庵野秀明 特撮博物館」で上映され話題を呼んだ樋口真嗣監督の特撮短編映画を、映像・音声に新たに調整を加えた「劇場版」で上映しています。こちらもどうかよろしく。