東京都現代美術館「男鹿和雄展」についてのお詫び

 7月21日より東京都現代美術館で開催されました「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」は、昨日をもって閉幕しました。この間、たくさんの方々のご来場をいただき、本当にありがとうございました。
 
 今回の展覧会は、記録的な人数のご来場を得て閉幕しました。しかし、それをうれしく思う一方で、実は、少なからぬお客様から苦情の声が届いていることに、関係者一同、深く反省しているところです。
と申しますのは、毎日たくさんのお客様にご来場いただいた結果、「入場に際し、2~3時間も待たされた」「長蛇の列だったので折角来たのに帰った」「前売券を買ってきたのに長時間待つというので帰った」というお声です。
 また、会場内に入っても、「人がごった返していてゆっくりと展示が見られない」「息苦しい劣悪な環境だ」「誘導、案内の仕方も悪い」等々の不快な想いをされた方々のお声も頂いています。
 誠に申し訳なく、この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
 
 この間、混雑を少しでも緩和するためにこれから出来ることとして、結果として3日間でしたが、開催日を増やすことを行ないました。さらに、公共の施設として可能な限りの開館時間の延長などの対応策も講じました。しかし、いずれも根本的な解決にはつながらなかったように思います。
 これらはひとえに、これまでの現代美術館の展示会の経験から鑑みて、私どもが入場者数の予想を低く見積もっていたことに原因があります。そのため予約制などの方策を採らなかったことが、今回の事態を招きました。
 改めて、楽しみにご来場いただいた方々に、不快な想いをさせてしまいましたことを、重ねてお詫び申し上げます。
 
 つきましては、私どもで出来ることとして、ローソンでお買い上げいただいた入場券を使用できずにお持ちの方につきましては、その券で三鷹の森ジブリ美術館にご招待いたします。残念ながら「男鹿和雄展」はご覧いただけないのですが、ジブリの世界に少しでも接していただければと思います。
 期間は、10月3日(水)から2008年2月29日(金)までの間、日時の指定なくご入場いただけますので、是非ともご利用ください(毎週火曜日が休館ですが、年末年始休館、メンテナンス休館もございますので、ホームページでご確認の上、ご来館下さいますようお願い申し上げます)。
 
 今後、「男鹿和雄展」は地方都市にて順次開催する予定です。また、来年の夏も東京都現代美術館においてスタジオジブリ関連の展覧会開催を企画しております。今回のことを踏まえて、同じことが起きないようにしっかりと準備をし、実施してまいる所存です。
 
 どうぞ今後ともご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 
 
2007年10月2日
 
                         スタジオジブリ
                          代表取締役 鈴木敏夫
 
                         三鷹の森ジブリ美術館
                          館長    中島清文