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監督多忙につき、ただいま番外編!
2006年6月15日
第百二回 再び代打ナヨ
お久しぶりです。ナヨです。
吾朗監督は連日、東京テレビセンターで音をつける作業にいそしんでいて、あまり会社におらず、この日誌の更新も滞りがちになっています。
そこで、こうして再び私が登場したわけですが、テレセンでは音関係のスタッフの修羅場が続いているものの、現在、スタジオは静かなもので特にこれと言った出来事もありません。しかし、私の携わっている宣伝はまだまだ続いており、制作休暇を終えてスタジオに帰ってきたスタッフの晴れ晴れとした笑顔を見るたびに、取り残された気分になります。
先日、日本・オーストラリア戦がありましたが、わたしはそっちのけで仕事をしており、後半途中から会議室でみんなと観戦しました。私のとなりには美術部の高松君が座っていました。彼も1週間の屋久島旅行を終えて、晴れ晴れと無邪気にサッカーを観戦しております
「高松君、日本といえば、残り10分で逆転されるのがつねじゃないか。期待しないほうがいいよ」
「なーに言ってるんですか。縁起でもないこと言わないでくださいよ」
このとき、彼の目はまだ笑っていました。
「こののっぽのケネディーという選手は強いねー」
その後も水を差し続ける私。
そして、後半39分。
日本が同点に追いつかれた瞬間、ニッコリ笑って高松君のほうを向くと、彼の目はもう笑っていませんでした。
それどころか、怒気さえ含んでいます。その後の私の言動をこれ以上書くと、日本中を敵に回しそうなので、やめておきます。
高松君の落胆ぶりを見ながら、仕事が終わっても終わらなくても、幸せの総量は大して変わらないのだろうなと悟った夜でした。