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2006年1月19日
第二十一回 モテる努力をしないでモテたい!
昨日、レイアウトを長時間描きどおしで気持ちが煮詰まってきたので、
美術部から借りてきたCDを片方の耳にイヤホンを挿して聴いていました。
と、そこに取材中のNHKのカメラがやってきて、私を撮り始めました。
イヤホンはカメラと反対の耳に入っており、
彼らはその存在に気づいていません。
それまで集中してレイアウトを描いていたので、
流れている曲はぜんぜん意識にのぼっていませんでした。
ところが、いざカメラを向けられると、
「お、真剣な表情が撮りたいのだな」と意識してしまい、
逆に集中力が途切れ、
それまで聞こえてこなかった曲が、急にはっきりと聞こえてきました。
♪モテる努力をしないでモテたい!
そう、私が聴いていたのは「グループ魂」です。
今をときめく宮藤官九郎率いるバンドで、
去年の紅白歌合戦にも出たので(見てはいませんが)、
ご存知の方も多いかもしれません。
いかん、ここで笑ってはいかん!
カメラを向けられてから、意識的に真剣な表情をしていたので
いまさら笑うこともできません。
そうなると、可笑しくもないことまで可笑しく思えてくるのが人というもの。
ボーカル阿部サダヲの絶叫を、
表情を変えずに腹に力をこめて必死で耐えた3分間でした。