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2005年12月21日
第六回 クローバーの寝顔
昨日予告したとおり、今日はちょっと肩の力を抜いて、
夜の庭で見つけた「発見」について書きます。
クローバーがどんな姿で眠っているか、知っていますか?
クローバー、またの名をしろつめくさ。
日本ではごくありふれた植物です。
私は煙草を吸いますが、
狭い室内に煙がこもるのが嫌いなので、
自宅で吸うときはいつも外に出ます。
おとといの深夜、この日はかなり冷え込んでいました。
いつものように縁側に出て、
こごえながらも清冽な空気で煙草をふかしていると、
庭の一角が、天の川のようにきらきら輝いているのに気がつきました。
いったいなんだろうと近寄って、しゃがみこんでよく見てみると、
たくさんのクローバーがみんな、葉をたたんでその裏側の白い面を見せ、
その表面に霜が降りて、月の光に反射して光っていたのです。
そして、その葉のたたみ方がまた面白いのです。
このように、2枚の葉が縦にたたまれ、
その上に1枚の葉が傘をさすように覆っているのです。
あの見慣れたクローバーが、
夜になるとこんな姿で眠っていたなんて!
自然は、つくづくファンタジーに満ちています。