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2006年2月28日
第四十三回 「新古典主義」宣言
前回、映画『ゲド戦記』の目標のひとつとして、 「シンプルな絵で、アニメーション本来の魅力を取り戻したい」 と書きました。 しかし、この「シンプル」という言葉は、...
2006年2月27日
第四十二回 シンプルな絵で、力強いアニメーションを
2月25日から、 全国の劇場で『ゲド戦記』の予告篇がかかり始めました。 それを観た人は、 そこで流れる歌の、素朴な優しさに打たれると同時に、 キャラクターの絵柄...
2006年2月24日
第四十一回 作品だけが父を知る手段だった
それ以前のことは私にはわかりませんが、 物心ついてからずっと、父は不在がちでした。 そうは言っても、やっぱり、 母のことが大好きなのと同じように、 私は父のこと...
2006年2月23日
第四十回 母の反対
私は、ずっとアニメーションの世界に入ることを避けてきました。 この日誌の前口上で、 「(私が監督を務めることを)父は反対だった」 と書きましたが、それが理由では...
2006年2月22日
第三十九回 父としては0点、監督としては満点
私にとっての宮崎駿は、 「父としては0点、監督としては満点」です。 父は、ほとんど家にいませんでした。 だから私にとって、 子どもの頃は、母が父親がわりでもあっ...
2006年2月21日
第三十八回 予告篇の正体
さて、前にも書きましたが、2月25日(土)から、 全国の劇場で『ゲド戦記』の予告篇がかかり始めます。 通常、映画の予告篇は1分前後なのに対して、 これは約3分と...
2006年2月17日
第三十七回 イタリアを走るか、登るか、滑るか
あまり観る機会はないのですが、 聞くところによると、 トリノオリンピックで、日本勢はなかなか苦戦しているようです。 メダル、メダルというのもどうかと思いますが、...
2006年2月16日
第三十六回 「ヤマケイ」ときどき「岳人」
ちょっと立て込んでいて、 この日誌の更新がだいぶ滞ってしまいました。 「毎日」と銘打っておきながら、失礼いたしました。 閑話休題。 最近見ておもしろかったのが、...
2006年2月10日
第三十五回 路地の湿っぽさを描く
おとといの夜、 男鹿和雄さんが美術ボードを持ってきてくれました。 男鹿さんは、映画「となりのトトロ」の美術監督で参加したのを皮切りに、 以後ほとんどのジブリ作品...
2006年2月 9日
第三十四回 パンはケチるな
アニメーション映画監督だからといって、 毎日が波瀾万丈というわけではありません。 だから、ネタがそこら中に転がっているわけではありません。 昨日は、ただ、ただレ...
2006年2月 8日
第三十三回 作画監督・山下さんの口癖
昨日いつものように、 作画監督の山下さんと原画のチェックを行いましたが、 全部で約20カット、大きな直しを必要とするものは、 ひとつもありませんでした。 作業も...
2006年2月 7日
第三十二回 ル=グウィンさんの息子
先日、『ゲド戦記』の原作者ル=グウィンさんの息子である テオさんがジブリにやってきました。 テオさんは、ル=グウィンさん側の窓口となって、 いろいろと対応してく...
第三十一回 蝋梅は狼狽にして梅にあらず
昨晩は、短い時間でしたが結構な量の雪が降りました。 深夜、あたりは一面の銀世界になりましたが、 その後、雪は雨に変わり、 アスファルトに積もった雪は、大方流れて...
2006年2月 3日
第三十回 聞こえないはずの声が……
実は昨日、半休をとってしまいました。 ここで休んでおかないと、いつまでたっても治りきらないと考え、 午前中は家で寝ていました。 先日、「ここで休むわけにはいかな...
2006年2月 2日
第二十九回 KKD
作画にしろ、色の指定にしろ、 毎日、現場でその道のプロとやり取りをしていて思うのは、 本を読んで勉強してもしょうがない。 それよりも、見逃さず、聞き逃さず、 技...
2006年2月 1日
第二十八回 魔の季節
おととい、きのうと日誌をお休みいたしました。 いま、風邪ひきギリギリです。 前の日曜日は完全にダウンしていました。 昼に起きて、飯を食べてから夕方まで寝て、 ま...