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「ゲド戦記」制作日誌
2006年5月23日
「ゲド戦記」撮影終了! そして……
本日、16:00。
「ゲド戦記」最後のラッシュ上映が行われました。
そして……皆さんに重大発表です。
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「ゲド戦記」全映像、完成です!
昨年の、9月6日(火)の作画インから、8ヶ月と17日……。
ついに、この日がやってきました(ウルウル)
勿論、この後、リテーク(修正)や通しチェックがあり、最終的にフィルムレコーディング(デジタルデータをフィルムに焼く作業)に入るまでは気が抜けないのですが、それを待っていると、いつが切れ目だか、判らなくなってしまうのが、アニメーションの悲しいサガ。
──と言うわけで、本日、5月23日(火)の16:20(ラッシュチェック終了時刻)を、「ゲド戦記」映像完成の瞬間と、させて頂きます!(笑)
『最後のカット上映直後(ブレててごめんなさい)』
撮影部は、映像制作・最後の砦。
膨大な素材と、日々怒濤の様に押し寄せるカットの波と戦いながら、ゴロウ監督以下スタッフが、「こんなに綺麗な映像になるのか!」と舌を巻く映像を生み出した、映像演出の奥井さんと、撮影部のスタッフたち。
この間、幾度と無く、映像業界の方々から、「ジブリの撮影部では、一体どうやって雲をあんなにキレイに切り抜いているの?」とか、「一体、どんなソフトを使っているの?」という質問を頂きました。
その度に、奥井さんや、撮影部の藪田さんに質問に行くのですが、使っているソフトは、僕のパソコンでも使える、市販の映像用ソフト。
作業に関しても、「当たり前の事を、ひとつひとつやっているだけだよ」と、アッサリ(笑)
まさに、長年の経験と勘、創意工夫が生み出している映像なのですネ。
奥井さん、撮影部の皆さん、本当にお疲れ様でした!
そして、さかのぼること昨晩の、20時10分。
奥井さんのモニター上で、ラスト1カットのチェックが終了した瞬間を激写しました。
手前左から時計回りに、作画演出の山下さん、映像演出の奥井さん、ゴロウ監督。右端の腕は、演出助手の居村さんです。
この喜びっぷり!
皆さん!
今宵は、ビールでも、お茶でも、牛乳でも、ヤクルトでも、何でも良いです。
ジブリ映像制作スタッフに、「乾杯!」をしてあげて下さい(笑)
さあ、残るは音響作業です!