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「ゲド戦記」制作日誌
2006年5月17日
「ゲド戦記」動画・動画検査・終了!
本日。
動画・動画検査、最後の1カットが終了しました!
「ゲド戦記」の目指す、
あたたかく
ゆったりとした
のびやかで
生き生きとした線──
この、とても難しい課題に挑み、見事、1枚の妥協も許さず、完遂した動画スタッフたち。
原画スタッフの描き出す線が、キャラクターの芝居を生み出すものなら、動画スタッフの描き出す線は、実際に皆さんが劇場でご覧になる、キャラクターのフォルム──存在感そのものなのです。
過酷なスケジュールの中、休日返上で驚異的な枚数を上げて下さった、社内スタッフたち。
いつもジブリの現場に合流し、確実なお仕事だけではなく、底抜けの明るさで、現場の志気を高めて下さる契約スタッフの皆さん。
そして、76000枚を越える動画を一枚一枚チェックし、一本一本の線から動きに至るまで、全てをチェックした、動画検査の舘野さんと中込さん。おふたりを支えた動画検査補佐の藤井さん。
コラム「ゲド戦記の作り方」でも書きましたが、動画検査スタッフの力なくしては、ジブリ作品の「線」はあり得ません。
そして今回は、今までお付き合いさせて頂いた方々と共に、多くの、外注動画スタッフ・スタジオの皆さんと、お仕事する機会に恵まれました。皆さんのお力がなければ、限られたスケジュールの中で、最高のクオリティは望めませんでした。
皆さん、本当にありがとうございました!
そして、今後とも、宜しくお願いします。
先ほど、先日お伝えした作監と共に、動画検査のカウントダウン・カレンダーの、最後の1枚がはがされました。
『画・山下さん』
ゲド戦記のヒロイン・テルーも、動画・動検アップを祝福!
残るは、仕上・CG・特効・撮影作業。
仕上げ部は、かつてない驚異的な作業枚数を叩きだし、撮影部はピッタリとその上がりに追いついています。CG・特殊効果は、ラスト1カットの作業中……。
あともう少し……!