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「ゲド戦記」制作日誌
2006年4月11日
マイ・フェア・ヤ○ルトレディ
「こんにちわァ! こんにちわァ! こんにちわァ!」
毎週火曜日と金曜日。
スタジオジブリを揺るがすような、大音声が響き渡ります。
「あ、キタ!」
と、耳を立てる者あれば。
「ヤバイ、逃げろ!」
と、足早に席をたつ者もアリ。
この日は、ジブリ専属のヤ○ルトお姉ちゃんがやってくる日。
現場は否応なく、現世の喧噪に引き戻されます。
このお姉ちゃん、常に、地域売上本数のトップに食い込む、豪腕セールスレディ。
その凄腕たるや、筋金入り。
いつも「大人買い」をしてくれる制作部リーダーの渡辺さんが席にいないときも、主が席に戻るまで、何度でも何度でも戻ってきて食らいつき、狙った獲物は絶対に逃がしません。
僕は先週席を外すことが多かったのですが、今日は開口一番、こう言われました。
「先週の分も、どうですか!」
おかげさまで、ジブリスタッフの胃腸は、いたって「快腸」です(笑)
ジブリ制作部では、密かにこのお姉ちゃんを引き抜けないか、画策中。
だって、どんなに上がらないカットでも、絶対に回収してきてくれそうなんですモノ……。
『今日も一杯買(わされ)ました……』
※この物語はフィクションであり、実在する人物とは一切関係ありません。