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「ゲド戦記」制作日誌

2006年3月25日

愛と毒舌のハヤシライス

 
 今朝予告した通り、夕方から、ゴロウ監督謹製のハヤシライスが振る舞われました。

 昨日の監督日誌でも語られていましたが、ゴロウ監督の愛溢れる厳しい毒舌は、今日の炊き出しでも健在。

 
 監督「慎太郎! 木ベラが無いぞ!」


 慌てて、材料をかき混ぜる木べらを探しに走る、新人・慎太郎。
 でも、なかなか見つかりません……。


 監督「慎太郎! 木べらはどうした!」

 伊藤君「ゴロウさん、オタマでかき混ぜるんじゃダメッスか……?」

 監督「ダメ!」

 僕「菜箸でかき混ぜれば……」

 監督「ダメ!」


 こうして、若者は鍛えられてゆくのです……。
 
 
20060325_otamaNG.jpg
『伊藤君「オタマでいいじゃないッスか~」 監督「ダメなの!」』
 
 
 今回から、毎度毎度レンタルするのは勿体ないので、巨大な寸胴鍋を1個購入。

 おっきなバターが、アツアツに暖められた鍋に放り込まれ、芬々たる香りがスタジオ中に充満……すかさず、お肉が放り込まれます。

 赤身と赤身の間に、無数に手を伸ばしていた脂身が、ほどけるようにとろけ、パチパチと弾けて野菜と混ざり合い……。

 とにかく、美味しそうです(笑)


 愛と怒号の飛び交ったハヤシライスの宴。
 
 
20060325_hayashi.jpg
 
 
 健康志向のゴロウ監督らしく、ちょっと薄味でしたが、美味しく頂きました。


 次回はついに、数々の実写現場で猛者たちの胃袋を満たしてきた、制作部・伊藤郷平が、重い腰を上げるようです──!