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「ゲド戦記」制作日誌

2006年3月20日

スカイブルー・マンデー

 
 東京・東小金井は、昨日吹き荒れた強風に払われたかのように、雲もまばらな晴天です。


 ジブリ屋上に棲むトリケラトプスも、気持ちよさそうに深呼吸。
 
 
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 月曜日の朝は、制作会議から始まります。


 各セクションの、「先週の上がりカット数」と、「残りカット数/残週」を割り出し、カットの流れと、今後の見通しについて議論を交わします。

 アニメーション制作は、各セクションが流れ作業で進める為、どこかのセクションでカットが滞ったり、後のセクションが処理しきれない数がまとまって上がってくると、致命的な事になります。


 「ゲド戦記」制作陣のテーマは、「各セクションが処理出来るカット数を、コンスタントに出来るだけスムーズに流す事が出来るか」。
 それが結果的に、スケジュール的にも、画面の質を高めるためにも、最も有効な事だからです。


 現在までの実績(総カット数1235カット)は……


  原画実績 1043カット 残り192カット

  動画実績  731カット 残り504カット

  美術実績  767カット 残り468カット

  仕上実績  591カット 残り644カット

  完成映像  517カット 残り718カット


 厳しいスケジュールの中、各セクションとも、着実な数字を上げ続けています。


 尚、制作会議の締めくくりに、新人・慎太郎から、今週土曜日に恒例の炊き出しが行われる事が発表されました。


 さて、今回はゴロウ監督から、何が振る舞われるのか……?


 スタッフの皆さん、土曜日の夜は、お腹を空かせておいてくださいネ。


 
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『気持ちよかったのでもう一枚……』