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「ゲド戦記」制作日誌
2006年3月16日
獅子舞がやってきた
「ゲド戦記」の現場には、季節外れの「獅子舞」が現れます。
正体は、撮影監督(映像演出)の奥井さん。
全ての作業工程を終えた映像は、全て奥井さんのところへ集められ、合成されて完成映像となります。現在、完成映像の最終チェック中。
奥井さんがのぞき込んでいるのは、マスターモニター(通称マスモニ)という特別なモニター。このモニターと、実際に映画館で上映されるフィルムとが、同じ色になるように調整されているのです。
なぜ、獅子舞の物マネをしながらチェックをする必要があるのか……?
皆さんが映画館で映画をご覧になる時は当然、劇場は真っ暗ですよね。
ところが、スタジオは明るく、蛍光灯のチラつきもあるので、実際に劇場で観る時と、環境が違ってしまう。そこで、暗幕の中にもぐって、映像のチェックをしている、という訳です。
たまに、奥井さんとゴロウ監督が、ふたりで顔を突っ込んでいる時があるのですが、「獅子舞」ならぬ「竜虎舞」といった様相です(笑)