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「ゲド戦記」制作日誌
2006年2月17日
朋あり、遠方より来たる、亦楽しからずや。
今日は、毎週金曜日恒例のラッシュ上映が行われました。
本日の完成カットは、リテーク(修正)を除いて42カット。
これで、「ゲド戦記」の完成カットは、326カットになりました。
今日は、D社のHさんが、某高級フルーツパーラーのデザートを、沢山差し入れてくださいました。
普段はあっという間に胃袋へ納めてしまうスタッフですが、その、あまりの神々しさ故か、机の横に大事にとっておいている光景が見られました(笑)Hさん、ありがとうございました!
閑話休題(それはさておき)
今日のジブリンピック出場選手は、フィギュアスケートペアならぬ、スーパーアニメーターの黄金ペア。フリーアニメーター・Yさんと、作画監督の山下さんのお話です。
最近、山下さんが、週に一度、とても楽しみにしている日があります。
それは、Yさんが、お願いしているお仕事を持ってきてくださる金曜日。
このふたり。
「永遠のライバル」と呼んでも差し支えない、旧知の仲なのです。
若き日、まだアニメーターになって間もない新人の頃に、入社したスタジオで出会い、互いの絵を見て「此奴にはかなわない!」と思った初めての相手なのだとか。
以来、仕事を共にする事は少なかったようですが、同じ空の下で、互いの仕事を意識しながら、腕を磨きあってきたのでした。
そのふたりが「ゲド戦記」で久しぶりに合流し、共に手を握りあっているのです。
打ち合わせの時でも、ふたりが多くの言葉を交わすことはありません。
山下さん「よろしく」
Yさん「うん、やってみるよ」
の二言だけのことも。
それでも、お互いの目は「信頼しているぞ!」と、確かなコンタクトを交わしあっているのでした。
言葉を交わさずに解り合える強敵(とも)がいるって、素晴らしいですね。
ダブル金メダルを、差し上げます!