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「ゲド戦記」制作日誌
2006年2月10日
ジブリンピック開幕!
いよいよ、冬季オリンピックが開幕しますね。
前回の、サッカー・ワールドカップの時には、日本中で寝不足の人が続出しましたが、明日から、現場の作業ペースが落ちてしまったらどうしよう……とドキドキの制作部です。
という訳で、オリンピックにかこつけて、不定期更新の「ジブリンピック」を開催しちゃいます。
栄えある第一回目の出場選手は、作画監督の稲村さん。
種目は、「ちびた鉛筆長距離マラソン」。
これまでの制作日誌で、アニメーターたちの、ちびた鉛筆の活用方法を紹介してきましたが、極めつけを今日、見せてくれました!
わかりますか……?
芯の手前に見える、綺麗な黒い線。
これ、つなぎ目なのです!
「折れないんですか?」
と聞くと、
「瞬間接着剤でつないでいるから大丈夫」
とのこと。
この稲村さん。「ハウルの動く城」の作画監督や、ジブリ美術館の短編映画の作画演出で見せた、確実な腕前は勿論のこと、制作把握能力も飛び抜けた人。万が一、作画の仕事を離れる事があっても、制作デスク(制作スケジュールを統括する役職)として、大活躍出来ること間違いなし……の人なのです。
その徹底ぶりたるや、一日にやるべき作業量を、時間で割り、息抜きを除いて、30分毎に何枚作業をすべきか……まで計算する程。
この緻密さが、鉛筆の使い方にも表れているのですネ。
金メダルを、差し上げます!