ページ内容
「ゲド戦記」制作日誌
2006年2月 9日
マジック7
「ゲド戦記」は、脚本・絵コンテは勿論のこと、レイアウトもゴロウ監督自ら描いています。
レイアウトとは、カット内のキャラクター・背景の構図を描いた、いわば画面の設計図。
アニメーターと背景美術スタッフは、このレイアウトを元に、キャラクターの動き・背景作業を手分けして進めます。レイアウト段階で、いかに明確に、キャラクターの位置関係や、背景の原図が描かれているかによって、作品の質は大きく変わってきます。
「ゲド戦記」は、全体で1235カットありますが、ゴロウ監督はその全てをチェックし、手を入れる一方、自らもレイアウトを切っているのです。(現場では、レイアウトを描く事を「切る」と言います)
今日は、この2日間で、23カットのレイアウトを上げてきました。
残り、7カット!
これまで、ゴロウ監督が上げたレイアウトを合計し、残りの7カットを足すと……398カット。
惜しい! 400カットまで、あと2カット届かず、でした。
──と、ゴロウ監督、ニヤリ。
「絵コンテ、あと2カット増やそうか!」
制作部全員、絶句。
その後、大反対をした事は言うまでもありません(笑)
『今日ゴロウ監督が上げてきたレイアウトと、チェックノート。担当者欄は全て「宮崎」となっています(笑)』