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「ゲド戦記」制作日誌
2006年1月20日
心臓わしづかみ!
今日は、毎週金曜日恒例の、ラッシュ上映が行われました。
新しく完成したのは、13カット。
これで、完成ラッシュは、149カットになりました。
スタッフ一人ひとりが腕をふるった成果が、ひとつひとつ、大きな画面に映し出されるのは、とても嬉しいモノです。
ラッシュ上映が終わったあとは、試写室のある第2スタジオから、第1スタジオへの通り道であるバーに、スタッフが集まります。
コーヒーをすする者、煙草をくゆらす者、遅い昼食を広げる者──思い思いに、ラッシュの内容を振り返るのです。
今日は、監督、色彩設計の保田さん、撮影監督の奥井さん、作画監督の山下さん、美術監督の武重さんらが集い、しばし雑談をしていました。
保田さん曰く、
「長編作品は、何本やっても難しい。ひとつひとつのシーンを作りながら、作品全体で、何処にどういう画面が必要で、どう盛り上げてゆかなればいけないのかを、考えなければならないから」
各部監督たちが、大きく頷きます。
すると保田さん、間髪入れずに、
「だから、最後は監督にかかってるのよ!」
と、グサリ。
皆に、一斉に目を向けられた監督、思わず心臓を押さえて、身もだえていました(笑)
このエピソード、映画をご覧になった方は、「あ!」と思い当たるハズですので、覚えておいてくださいね(笑)