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「ゲド戦記」制作日誌
2005年12月21日
今日の「ゲド戦記」
本日は、12:00と14:00より、「ゲド戦記」外注原画スタッフの作画打ち合わせが行われました。
作画打ち合わせとは、通称「作打ち」と呼ばれ、監督がアニメーターに、担当シーンの内容・演技の指示を行う、大切な打ち合わせです。
アニメーション映画では、原画の場合、2時間の作品で担当できるシーンは、平均5分前後から、多くても10分。多くのスタッフが手分けをして、一枚一枚の画を描いています。
実写映画のように、ひとりの役者が全てのシーンを演じるわけではありませんから、監督がシーンごとに、登場するキャラクターの心情や演技指示をする必要があるのです。
作打ちが白熱すると、監督が身振り手振りを交え、立ち上がって演技する事もしばしば。その姿を、スタッフが真剣な顔でとり囲んで見ている姿は、端から見ているとなかなか可笑しいモノです。
本日作打ちをしたお二人とも、既に素晴らしいレイアウト・原画を上げてくださっている方々。監督以下、その信用は絶大です。作打ちは、終始和やかに進みました。
ちょっと前の話になりますが、先週の土曜日には、ジブリ美術館の短編作品に関わって下さった外注スタッフの皆さんをお招きした試写が行われました。ジブリ作品は、社内のスタッフだけではなく、多くの外注スタッフの皆さんの力によって支えられています。
お昼過ぎからは、美術部のスタッフひとりひとりと、現状と今後の見通しに関する個人面談が行われました。既に、朝から夜遅くまで作業を続けている美術スタッフたち。年明けからの更なる過酷なスケジュールに、身が引き締まります。
制作部伊藤君が注文した「自由上肢骨モデル、右」が到着しました。
『仕事のし過ぎで右腕が白骨化したアニメーターY氏』