江戸東京博物館の伊藤晴雨 幽霊画展に、「幽霊が美しい-スタジオジブリ鈴木敏夫の眼-」が開設されます!
2016.07.05伊藤晴雨(せいう)は、明治15年に浅草に生まれ、向島に育ち、本所で奉公人生活を送るうち、芝居小屋に出入りして看板絵描きとなりました。25歳で新聞社に入社し、講談や小説の挿絵、演劇評を担当して評判を得、挿絵画家として認められました。時代考証や風俗研究を行なうかたわら、30代半ば頃から責め絵を描くようになると、その名は一気に広まり、昭和36年に78歳で没するまで多様な制作を続けました。
本展で展示する伊藤晴雨が描いた幽霊画は、落語家五代目柳家小さん(1915-2002)の手元に残された画幅です。山岡鉄舟ゆかりの禅寺で三遊亭圓朝の幽霊画コレクションでも名高い谷中・全生庵(ぜんしょうあん)に寄贈され、五代目柳家小さんコレクションと呼ばれています。歌舞伎や落語でおなじみの怪談の一場面、よく知られた妖怪などが、のびやかな線で描かれており、舞台芸術や演芸界とも関わりの深かった晴雨ならではの作品です。同時に、「この世のものではないもの」を描くことによって成し得た、晴雨の芸術的世界観の現われとも言えるでしょう。
特設コーナー「幽霊が美しい―スタジオジブリ鈴木敏夫の眼―」では、柳家小さんコレクションの複製画を、和室をイメージした空間に展示(三幅ずつ/途中展示替えあり)。鈴木Pによるコメントもお楽しみください。
【会 期】2016年8月11日(木・祝)~9月25日(日)
【会 場】東京都江戸東京博物館 常設展示室 5F企画展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)
【開館時間】午前9時30分~午後5時30分 土曜日は午後7時30分まで(入館は閉館の30分前まで)
◆7/29~9/10 (9/2・9/3は除く)の金曜日・土曜日は午後9時まで開館します。
【休館日】8月22日(月)、8月29日(月)、9月5日(月)
【観覧料金】常設展観覧料でご覧になれます。
一般 600円
大学生・専門学校生 480円
中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円
中学生(都内)・小学生以下 無料
詳しくはこちらから
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/11852/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%99%B4%E9%9B%A8-%E5%B9%BD%E9%9C%8A%E7%94%BB/